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太宰府天満宮と言えば、「学問・至誠・厄除けの神様」として有名な神社です。「天神さま」こと菅原道真を祀っており、毎年約1,000万人もの人が参拝しています。また、全国各地に約12,000社もの天神さまをお祀りする神社の総本宮。200種、6,000本もの梅の木をはじめとする四季折々の美しい木々の数々や、長い歴史を感じさせる御本殿、多くの資料を収蔵した宝物殿など、見どころ満載の観光スポットです!

太宰府天満宮の歴史

太宰府天満宮」(福岡県太宰府市)に祀られている、平安時代の学者・政治家・文人である「菅原道真」(すがわらのみちざね)は、政略により太宰府に流され、903年(延喜3年)2月25日に生涯を終えます。

菅原道真の亡骸は太宰府に埋葬されることとなり、905年(延喜5年)に墓所の上に社が建てられ、919年(延喜19年)には天皇の命令により、現在における太宰府天満宮の社殿が建立されました。

その後、菅原道真の無実が証明されたことにより「天満大自在天神」(てんまだいじざいてんじん)という神様の御位を贈られ、「天神さま」と崇められるようになったのです。

刀剣が奉納・展示されている神社・仏閣や宝物館をご紹介!

太宰府天満宮の見どころ

197_太宰府天満宮の見どころ

歴女や刀剣ファンが、ここだけは押さえておきたいという太宰府天満宮の見どころについてご紹介しましょう!

九州最古の鳥居

心字池(しんじいけ)の手前にある大きな花崗岩製の鳥居は、柱の高さより柱の間の方が広く作られており、笠木の反りも緩やかなため、横長の形が強調されています。

南北朝時代に作られたこの鳥居は、なんと九州最古の物と伝えられているのです。

御神牛や麒麟、鷽の像

菅原道真の生まれが845年(承和12年)の丑年だったことから、太宰府天満宮の各所に銅牛や石牛が祀られています。特に大鳥居手前にある「御神牛」と呼ばれる1頭は、身体に触れると傷病が治るとの言い伝えがあり、像の前には行列が並ぶほどの人気です!

また、手水舎のすぐそばには「麒麟」(きりん)と「鷽」(うそ)の像があります。麒麟は中国において神の使いとされており、鷽は人々が知らず知らずのうちに付いた「嘘」や「罪穢れ」を「誠」に替えて幸運を運んできてくれる守り鳥なのです。

鮮やかな楼門

花崗岩製の鳥居をくぐると心字池があり、池を越えて御本殿に入る手前には朱色と金色が鮮やかな楼門があります。

この楼門は、御本殿側と心字池側とで異なるデザインが採用されている珍しいタイプ!現在の楼門は1914年(大正3年)に再建されました。

厳かな御本殿

楼門をくぐった先に、太宰府天満宮の中心である御本殿が見えてきます。

御本殿は919年(延喜19年)に、左大臣藤原仲平が醍醐天皇の命令を受けて造りましたが、その後の兵火などにより数度焼失。現在の御本殿は、筑前国主小早川隆景が1591年(天正19年)に竣工した物で、築400年以上になります。

五間社流造(ごけんしゃながれづくり)で檜皮葺(ひわだぶき)の屋根を持ち、国の重要文化財にも指定されている建物です。

食べ歩きやお土産購入ができる参道

東西に伸びる石畳の参道は、約450mの間になんと80店舗もの土産屋が立ち並ぶ、にぎやかな門前町となっています。

ちなみに太宰府天満宮のお土産として有名なのが梅ヶ枝餅!一説によると、太宰府に流された菅原道真をかわいそうに思い、麹の餅に梅の枝を添えて差し入れたことが始まりとされています。

梅をはじめとした四季折々の花々

境内には飛梅伝説でおなじみの梅の木や、四季折々の花々が多く植えられており、季節ごとに異なる風景を堪能できることでしょう。

御本殿に向かって右側には、「飛梅」があります。飛梅は菅原道真が太宰府に流された際に、京の都で大事に育てていた梅の木が菅原道真を慕って飛んできたと伝えられている御神木。「東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」の歌にも残っています。

また、御本殿を挟んで飛梅の反対側にある「皇后の梅」(きさいのうめ)は、大正天皇の皇后である貞明皇后が、1922年(大正11年)に自らお手植えされた梅の木です。

現代アート

菅原道真は「学問の神様」の他、「文化の神様」としても古くから崇められており、太宰府天満宮は和歌や連歌、歌舞伎、書画の奉納を通じて、文芸、芸能、芸術との関係が深くなっていきました。

また、2006年(平成18年)からは、太宰府や太宰府天満宮の魅力を表現した「太宰府天満宮アートプログラム」を展開しており、太宰府天満宮の各所にインスピレーションを刺激されるような現代アートが配置されています。

歴女・刀剣好きは要チェック!太宰府天満宮 宝物殿

太宰府天満宮の宝物殿には、歴史資料だけでなく刀剣も収蔵されています。歴史ブームや刀剣ブームから歴女、刀剣ファンをターゲットとした特別展示なども開催。その一部をご紹介しましょう!

太宰府天満宮 宝物殿

太宰府天満宮の宝物殿は、1928年(昭和3年)に開館。1953年(昭和28年)には福岡県第1号の博物館として登録され、1992年(平成4年)には御神忌(命日)1090年を記念して全面改装されました。

約50,000点もの収蔵品

宝物殿には国宝である翰苑(かんえん)をはじめとする古文書や美術工芸品など、約50,000点もの宝物や歴史資料が収蔵されており、各資料の展示及び特別展示を行っています。

また、太宰府天満宮の成り立ちや天神信仰の歴史が分かる動画も上映。太宰府天満宮オリジナルグッズや各種書籍が購入できるミュージアムショップも併設しています。

太宰府天満宮と刀剣の関係

天神さまこと菅原道真は、学問や文化の神様として祀られているため、太宰府天満宮では文芸や学術関係資料を数多く収蔵。

戦国武将ゆかりの地ではないため、刀剣や甲冑のような武具は多くありませんが、菅原道真の佩刀などの貴重な刀剣が収蔵・展示されているので、歴女、刀剣ファンにとっても見応えがあります。

菅原道真ゆかりの刀剣

太宰府天満宮の宝物殿では、菅原道真ゆかりの刀剣として重要文化財に指定されている「毛抜形太刀 無銘」が収蔵されています。

菅原道真の佩刀とされているこの毛抜形太刀は、柄に毛抜形の透かし彫りがあることが特徴で、平安時代中期に作刀された太刀。

平安時代は古墳時代の直刀から後世に見ることができる湾曲した刀への過渡期とされており、収蔵されている毛抜形太刀にも、日本刀の特徴である反りが見られます。

重要文化財指定の刀剣

宝物殿には菅原道真の佩刀である毛抜形太刀の他、重要文化財として指定されている刀剣がもう1振収蔵されています。鎌倉時代の刀工の作とされる「太刀 銘 俊次」です。

俊次は鎌倉時代の備中で活動していた「古青江派」の刀工であり、古青江派は名工を多数輩出しているものの、現存する作品が非常に少ないことから、太刀 銘 俊次は非常に貴重な逸品とされています。

刀剣の特別展示を開催

過去に開催された刀剣の特別展示「阿蘇神社復興支援-よみがえった宝刀蛍丸」では、歴女、刀剣ファンに馴染み深い名刀「蛍丸」に注目が集まりました!

蛍丸は、阿蘇氏に代々伝わり、のちに肥後国の一宮である阿蘇神社の宝刀として秘蔵されながらも、戦後の混乱で所在が分からなくなっていた刀剣です。この特別展示企画では、宝刀「蛍丸」の復元刀が、真打と影打を合わせて特別公開されました。

真打・影打とは、刀匠が打った複数本の刀剣のうち、良い出来となった2本のこと。蛍丸の復元のような、特に重要な依頼の際には、刀匠はあらかじめ複数本の刀剣を打ち、その中で最も良い出来の物を真打として納め、次に良い物を影打として手元に残します。

この2本を揃って観覧できる貴重な機会とあって、歴女、刀剣ファンから好評を得た特別展示企画となりました。

太宰府天満宮近くのおすすめ飲食店

197_おすすめ飲食店

観光や旅行のときに、知っておくと便利な飲食店をご紹介!太宰府天満宮を訪れる際は、チェックしておきましょう!

竹乃家

竹乃家」(たけのや)は、太宰府天満宮の裏門そばにある梅ヶ枝餅のお店です。

梅ヶ枝餅(うめがえもち)はお店によってそれぞれ異なる特徴がありますが、竹乃家の梅ヶ枝餅は外がパリッと中はしっとりとしています!

みどりや梅ヶ枝餅店

みどりや梅ヶ枝餅店」は、太宰府天満宮の参道にある梅ヶ枝餅の老舗。

梅ヶ枝餅は店先で焼いており、中にはあんこがたっぷり。店内で作りたてを食べることもでき、多くの梅ヶ枝餅店が並ぶ中で、特に人気店となっています。

スターバックスコーヒー 太宰府天満宮表参道店

スターバックスコーヒー 太宰府天満宮表参道店」は、スターバックスコーヒーの中でも限られた数しかないコンセプトストアのうちのひとつです。

地獄組みという伝統ある木組み構造が特徴的!まるで美術館の現代アートに囲まれているような空間になっています。太宰府観光に疲れた際は、ゆったりとしたくつろぎの時間を過ごせるカフェです。

太宰府天満宮近くのおすすめ宿泊施設

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せっかく大宰府天満宮を訪れたなら、ゆっくり観光して回りたい!そんな方におすすめの宿泊施設をご紹介します。

ルートイングランティア太宰府

太宰府天満宮まで徒歩で約17分の距離にある「ルートイングランティア太宰府」は、太宰府市で唯一の天然温泉をかね備えたホテルです。こちらの天然温泉は日帰り入浴もできるので、観光の疲れを癒すことができます。

お食事も全国から新鮮な食材を取り揃えた料理で、四季折々の味を堪能することが可能!通常の宿泊プランに加え、お食事と天然温泉の入浴がセットになったプランはおすすめです。

大丸別荘

大丸別荘」(だいまるべっそう)は、江戸時代に創業された歴史ある旅館。約6,500坪の広大な敷地の中にあり、日常では経験できないくつろぎを味わえます。

大正時代に建築された伝統的な旅館の雰囲気を楽しめる客室や、離れに位置した一戸建てタイプの客室などがあり、幅広いニーズに対応している旅館です。

大観荘

大観荘」(だいかんそう)は、JR九州「二日市駅」から徒歩10分圏内にある、市内のアクセスに便利なビジネス旅館です。

1,300年もの昔から湧き続ける二日市温泉は、旅の疲れを癒すこと間違いなし!くつろぎの空間を提供してくれます。

太宰府天満宮近くのおすすめ観光スポット

197_おすすめ観光スポット

太宰府天満宮へ行ったなら、ぜひ一緒に回ってほしいおすすめ観光スポットをご紹介します。

戒壇院

木造盧舎那仏坐像がある「戒壇院」(かいだんいん)は、761年(天平宝字5年)に創建された歴史の深い寺院です。国の重要文化財に指定されています。

寺院内には菩提樹の花があり、6月頃になると花が咲き、お香のような心地良い香りが院内に溢れるほどです。年末には院内をライトアップしたイベントが開催され、観光客や地元の方で賑わいます。

大宰府跡

大宰府跡」(だざいふあと)は、1,300年前に設けられ、外国からの防備や外交の拠点にもなっていた大宰府の中枢です。大宰府跡では、政務や儀礼が行われたとされる大宰府政庁跡や、中心に建っていたとされる正殿跡を観ることができます。

正殿跡には、正殿の柱の礎石が残っており、過去の息吹を感じることでしょう。周辺には、かつて政庁に入るための南の正門であったとされる「朱雀門」の礎石などの遺構を観ることができるスポットです。

大宰府跡の遺跡調査で見付かった出土品を展示している「大宰府展示館」もあります。

九州国立博物館

九州国立博物館」は、太宰府天満宮近くにある国立博物館です。設立はまだ新しく、展示やイベント内容も常に新しい試みを模索しており、何度足を運んでも来館者を飽きさせることがありません。

刀剣展示をしている博物館・美術館についてご紹介!

まとめ

太宰府天満宮は、菅原道真ゆかりの土地として多くの参拝者が訪れる観光スポットです。宝物殿のような博物館もあり、歴女や刀剣ファンならぜひ観ておきたい歴史資料や宝物を鑑賞できます。

また、豊かな自然は、どの季節においても鮮やかな彩りで、おおいに楽しめることもポイントです。

【関連サイト】
太宰府天満宮 竹乃家 みどりや梅ヶ枝餅店 スターバックスコーヒー 太宰府天満宮表参道店 ルートイングランティア太宰府 大丸別荘 大観荘 戒壇院 大宰府跡 九州国立博物館