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「大刀剣市」(だいとうけんいち)には行きましたか? 大刀剣市は、全国刀剣商業協同組合が主催する、日本刀(刀剣)の「掘り出し物」に出会える、年に1度の大販売会です。2019年(令和元年)は、11月1日(金)~3日(日)の3日間、東京にて開催。その「大刀剣市 2019」に行ってきました!

大刀剣市 2019とは?

「大刀剣市 2019」は、全国刀剣商業協同組合が主催する、全国選りすぐりの刀剣商73店による展示・販売会です。

今年で32回目という歴史があり、日本刀(刀剣)はもちろん、(こしらえ)や鍔(つば)、甲冑(鎧兜)など、確かな品揃えが評判。商品の価格がきちんと表示され、押し売りされることはないので、日本刀(刀剣)に興味がある初心者さんにはぴったりな催しだと聞き、思い切って行ってみました。

80_東京美術倶楽部

東京美術倶楽部

会場は、東京・新橋「東京美術倶楽部」。浜松町1丁目の交差点から少し内側に入った、閑静な場所です。入場受付は4階ということで、エレベーターでいざ潜入!

あらかじめ購入していた前売券を見せて、会場内へ。4階には約30店、3階には約40店の刀剣商ブースが並んでおり、その前に立ちはだかる大勢の人。

初日でちょうど昼くらいの時間でしたが、かなり賑わっていました。もはや、なりゆきに任せて、進んでみるしかありません。まるで流れるプールのような感じ。

とにかく日本刀(刀剣)の実物の美しさを観ること、そして価格を見ることを忘れないよう、挑みました!

買わなくても大丈夫!?

80_日本刀(刀剣)の販売風景

日本刀(刀剣)の販売風景

テレビで観たことがある、いくつかの有名刀剣店名が書かれたブースを通り過ぎ、「オォ~」と大興奮。しかし、展示されている日本刀(刀剣)の価格は、何と1,500万円、1,700万円、1,800万円~。思っていたよりも、1ケタ高~い!

「大刀剣市は押し売りされることはないから、買わなくても大丈夫」という話は聞いていましたが、これほどまでに買える物がないなんて。こうなると、逆にどうにか買える物はないかと、探したくなるもの。そこで、もう1周してみることにしました。

なお、私の予算は10万円。日本刀(刀剣)は、さすがに全くなし。○正のうつし(複製品)というのを40万円で1振見付けましたが、うつしに興味は持てず。兜はほとんど30万円以上、鍔なら買えるかなと思いましたが、私が気に入ったお花模様が可愛らしい鍔は「鎌倉鍔」と言うそうで、20万円と高額でした~。

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鍔の種類も豊富

そんな中、私に一筋の楽しさを提供してくれたのが、「全日本刀匠会コーナー」だったのです。

銘切り実演にうっとり

全日本刀匠会コーナーは、「全日本刀匠会」会員によるブース。白い着物を着た方は、すべて刀工とのこと。

日本刀(刀剣)の原料である「玉鋼」(たまはがね)を使用して作ったペーパーナイフ(13万円など)やペンダント(4万円など)が売られ、「銘切り」(めいきり)の実演も行なわれていました。

80_刀鍛冶による銘切り実演

刀鍛冶による銘切り実演

銘切りとは、日本刀(刀剣)の(なかご)部分に切られている、刀工や注文主の名前のこと。有料(3,000円)で待ち時間は1時間くらいと言われ、もはや、3,000円がとても安く感じてしまいました(笑)。銘切りプレートは4種類あり、私はいちばん小さくてお洒落なスクエア型(直径2㎝)をチョイス。

会場はチケットを見せれば出入りが自由なため、外に出てカフェで一休みしてから戻ってくると、すでに完成していました。すごく綺麗な文字で、表には自分の名前、裏には干支の梵字入り。ストラップではなく、ネックレスにもなりそうな素晴らしさ。

を切って下さったのは、細かい作業が得意で、画数の多い名前担当という「石田二二郎國壽」(いしだしろうくにひさ)刀工。なんと石田二二郎國壽刀工は、2016年(平成28年)熱田神宮の奉納刀を制作した、スゴイお方。エヴァンゲリオンや刀剣乱舞とのコラボもしています。

銘切りと言うと、つい自分の名前やプレゼントしたい人の名前を切って欲しいとお願いしがちですが、「三条」や「長光」など、自分の好きな名刀の銘を切ってもらっていた人がいました。そんな頼み方があったのか!?と、ちょっと驚き。

大刀剣市への提言

日本刀(刀剣)の価格を1ケタ、いや2ケタ間違えていた私ですが、最後にもう1周、今度は価格を見ないで、地鉄の美しさだけに注目してブースを回ってみました。

印象的だったのは、「コレクション情報」のブースにあった虎徹、「刀 長曽弥興里入道乕徹」(特別保存刀剣)。私には、どの日本刀(刀剣)よりも地鉄がキラキラ輝いて見えて、かなり心が惹かれました。また「服部美術店」のブースにあった「短刀 来国光」(重要刀剣)は洗練された本物の凄みを感じ、忘れられない美しさでした。

もちろん、どちらも●千万円。とても買えない私なんかに快く対応して下さった優しい店員さん、本当にありがとうございました。

日本人はもちろん、欧米やアジアのお客様も大勢いて、おおいに賑わっていた大刀剣市。話に聞いていた通り、絵画で言えば、ピカソや岡本太郎氏クラスが描いた本物が買える、格式の高い即売会でした。

しかし、日本刀(刀剣)に興味を持つ人が増えてきた昨今。もっと初心者さんが楽しめる、日本刀(刀剣)にちなんだお菓子やグッズのおみやげコーナーや、ガチャガチャコーナーなどがあったら、この業界がさらに盛り上がるのではないかと思いました。

憧れの日本刀(刀剣)を手にできる日が、早く来ると良いですね。

大刀剣市
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