110_九州国立博物館

福岡県太宰府市にある九州国立博物館は、藤原道真公で有名な太宰府天満宮からほど近い場所にあります。九州国立博物館は国立博物館の中でも新しく、多数の収蔵品はもちろんのこと、定期的なイベントや刀剣の特集展示なども頻繁に開催され、多くの来館客が訪れる観光スポットです。

今回は、太宰府市を訪れる歴女や刀剣ファンのために、おすすめの見どころや、周辺のカフェ情報をご紹介します。

九州国立博物館とは

福岡県太宰府市にある九州国立博物館は、東京・奈良・京都に次いで4番目に建設された国立博物館です。その歴史や魅力について、ご紹介しましょう。

九州国立博物館の歴史

110_九州国立博物館の看板

九州国立博物館

九州国立博物館は、独立行政法人国立文化財機構に属する博物館であり、日本で4つ目の国立博物館として、2005年(平成17年)10月に開館されました。

太宰府天満宮のそばに誘致された九州国立博物館は、地元太宰府市をはじめとする地域の人々による熱心な活動により実現しました。来館者数は開館からすでに累計1,500万人を超えており、今なお国内外問わず多くの来館者が訪れている施設です。

九州国立博物館では「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」というコンセプトと、「学校より面白く、教科書より分かりやすい」という目標を掲げ、常時800~900点もの文化財の展示を行なっています。

九州国立博物館の魅力

九州国立博物館は、自然豊かな土地に建てられた太宰府天満宮のそばという立地からアクセスも非常に良い施設です。

1,500万人を超える来館者数からもうかがえるように、イベントや特別展示にも力を入れており、日本文化を伝える観光スポットとして県外や国外からの来館客も多く訪れる博物館となっているのです。

刀剣展示をしている博物館・美術館についてご紹介!

九州国立博物館の楽しみ方

九州国立博物館では凝ったイベントや展示が豊富なため、非常に多くの楽しみ方があります。ここではその一部をご紹介します。

太宰府天満宮からのアクセスは虹のトンネルで

西鉄「太宰府駅」から九州国立博物館へとアクセスする場合は、立地的に太宰府天満宮内を抜けていくことになります。

参道を進み、途中で右に折れてゆくと見えてくるのが木造の連絡通路口です。この通路口は太宰府天満宮の神域にあることから、全国の天神社の総本宮としての威容を醸し出す太宰府天満宮の厳粛な雰囲気を壊さぬように、周囲と調和したデザインを目指した設計となっています。

九州国立博物館は、太宰府天満宮の裏手の丘陵上部に位置しています。このことからトンネル状になっている連絡通路は、丘陵の内部を緩やかに上へと昇ってゆく隧道(すいどう)構造となっているのです。

普通のトンネルなどであれば、無機質なライトの明かりの中を進んでゆくだけになると思いますが、九州国立博物館のトンネルは、訪れた人を楽しませてくれるエンターテインメント的な仕掛けがたくさんあります。

連絡通路の入口を抜けて進んでみると、様々な光のライトアップで彩られた近未来的な空間が目に飛び込んできます。時間と共に切り替わる、7色のライトアップショーが絶えず内壁を照らし出していることから、「虹のトンネル」の通称で親しまれているこの通路。

光り輝く鮮やかなグラデーションが織り成す幻想的な通路を、動く歩道に乗って上がってゆくと、期待感で心躍るような気持ちを抱くことができます。

なお、虹のトンネルを利用できる時間帯は、開館日の8時30分から19時までの間。博物館を訪れたときに利用できる機会があれば、ぜひ活用して頂くことがおすすめです。

現代的な外観デザイン

110_九州国立博物館の全体像

九州国立博物館の全体像

九州国立博物館は、魅力的な展示物が沢山ある博物館ではありますが、来館された際は、館内よりもまずはその現代美術を思わせる外観の独特なフォルムから注目してみて下さい。直線を用いずに全体をゆったりとした曲線で形どった形状が目を惹く、実に印象的な建物です。

建物の壁面は平面性に優れたミラーガラスとなっており、周囲の美しい景色がゆがむことなくその壁面に映し出されます。

かまぼこ型のアーチを描く独特な屋根は、玄界灘をイメージ。最も高い位置で高さ36メートルもあり、館内の天井が高く開放的な空間を演出しています。

館内はサッカー場が丸ごと入ってしまうほどの広さがあり、各階を合わせると、延べ床面積は30,000㎡にも。自然光をふんだんに取り入れる構造で館内をやわらかい光で満たしているその雰囲気に、今までの博物館のイメージが一変するのではないでしょうか。

また九州国立博物館では、環境面にも配慮がなされた工夫が随所に取り入れられています。まず壁面のガラス構造には、紫外線をカットして快適な温度と省エネルギーを同時に実現させる、ダブルスキン構造ガラスを採用。採光性が高くデザイン的な長所を備えたガラス壁の、デメリットとなる部分をうまく補っている設計です。

その他にも、地中熱や雨水・太陽光発電などの自然エネルギーを、積極的に活用する設備を備えています。

体験型展示室 あじっぱ

家族連れにおすすめとなるのが、体験型展示室「あじっぱ」です。あじっぱとは「アジアの原っぱ」から付けられた名前で、その名の通り日本と交流のあるアジアの国々の伝統ある衣装や生活用品、おもちゃなどを展示しています。

展示品については、自由に観たり触れたりと五感を使って楽しめるため、お子様に大人気となっており、また、あじっぱへの入場は無料なので、夏休みの自由研究の目的などでもおすすめです。年に数回、学芸員や考古学者になりきる体験型ワークショップも開催されています。

バックヤードツアー

バックヤードツアーは、普段は職員しか入ることのできない九州国立博物館の裏側を見学できるツアーです。

貴重な文化財を保管している「収蔵庫」、「文化財保存修復施設」の見学、文化財専用大型エレベータの乗降体験の他、巨大な博物館を地震から守るための「免震構造」についても、じっくりと説明してくれます。非常に大切なエリアですので、日曜日のみ先着30名までという制限がありますが、一度は参加してみたいツアーではないでしょうか。

また、手話通訳付きのバックヤードツアーも別で開催しており、こちらは事前予約が必要となります。

魅力的なミュージアムグッズもいっぱい!

九州国立博物館の1階エントランス付近にあるミュージアムショップには、展示・所蔵されているコレクションをモチーフとした品をはじめ、魅力あふれるグッズが沢山並んでいます。企画展関連グッズや、九州の伝統工芸品など、約1500種類以上の数の商品が取り扱われているのです。

なかでも歴女・刀剣ファンにおすすめなのが、「九博オリジナル チケットホルダー」。三つ折りのクリアファイルタイプのチケットホルダーなのですが、デザインされているのが「国宝 刀 無銘則房」です。チケットホルダーとしてだけではなく、手帳やノートに挟んでプチポケットとしても使用できる便利な品となっています。

他にもここでしか買えない「九博蒸しきんつば」や、オリジナルの和三盆菓子など、気になるグルメ土産もいっぱい。

展示物の観覧を楽しんだあとは、帰る前にミュージアムショップへと立ち寄って、思い出に残る記念の品などを購入してみてはいかがでしょうか。

ホテルニューオータニの味が楽しめるレストラン

九州国立博物館の外にはランチが楽しめるレストランがあり、館内のメインエントランスにはオープンカフェが完備され、館内散策に疲れた足をゆっくりと休めることができます。

このレストラン「グリーンハウス&カフェ」は、ホテルニューオータニ博多が運営しているため、お手軽にニューオータニの絶品の味を堪能することも可能。

またオープンカフェではオリジナルブレンドコーヒーの他、太宰府にちなんだ梅を使ったドリンクや、見た目も華やかなスイーツが楽しめます。

特集展示 刀剣ことはじめ

九州国立博物館は、過去の刀剣展示イベントにおいて、空前の刀剣ブームによる大きな反響があったことから、2020年(令和2年)1月1日~2020年(令和2年)2月24日の期間、5年ぶりとなる刀剣の特集展示が行なわれました。

なかでも注目が集まったのが、九州国立博物館所蔵の刀剣だけでなく、刀剣ワールド財団に所蔵されている日本刀の展示が実現されたこと。

愛知県名古屋市三重県桑名市において所蔵されている刀剣ワールド財団所蔵の日本刀を、九州地方をはじめとする西日本の刀剣ファンの方が間近で観賞できる貴重な機会となったのです。

「刀剣ことはじめ」と銘打たれたこの特集展示は、こうした展示イベントとしては稀なことですが全作品が撮影可能で、あまり耳慣れない専門用語についても分かりやすく解説。

これまで興味はあっても、刀剣の世界にどこか近寄りがたいイメージを持っていた方にも足を運びやすい展示として好評を博したイベントとなりました。

展示品(一部紹介)

<第1章 山城 来派とその末裔たち>

  • 【重要文化財】短刀 銘来国光 名物 塩河来国光
    (刀剣ワールド財団所蔵)
  • 刀 銘九州肥後同田貫上野介(王貞治氏 寄贈)

<第2章 備前 一文字派>

  • 【重要文化財】刀 吉岡一文字(刀剣ワールド財団所蔵)
  • 【国宝】刀 無銘則房

<第3章 備前 長船派>

  • 【重要文化財】太刀 銘尾州長船住景光
    (刀剣ワールド財団所蔵)
  • 刀 伝光忠(小田勉氏 寄贈)

刀剣ファンにもおすすめ!九州国立博物館の見どころ

刀剣ことはじめについてご紹介したように、九州国立博物館には刀剣も数多く収蔵されており、その他にも刀剣にちなんだワークショップなども不定期開催されています。

国宝や重要文化財の日本刀が多数

九州国立博物館の収蔵品としては、国宝 刀 無銘則房の他、「国宝 太刀 銘 来国光」など、国宝重要文化財となる刀剣が多数収蔵されています。

保全や特別展示などの関係上、一度にすべてを観ることはできませんが、非常に貴重な文化財となりますので、ぜひ時期を見て足を運んでみてはいかがでしょうか。

展示品は頻繁に入れ替わるので何度行っても楽しめる

展示品については頻繁に入れ替えを行なっていますので、足を運ぶたびに新たな発見があります。

展示中の収蔵品は九州国立博物館のホームページから確認でき、一部収蔵品には写真も付いていますので、目当ての収蔵品が展示されているかチェックしたり、観たい収蔵品を探したりするのも良いでしょう。

日本刀に触れるワークショップが開催されることも

九州国立博物館では、日本刀に実際に触れることのできるワークショップが開催されることがあります。

日本刀の実際の重さを感じてみたり、研磨体験をしたりと、観るだけではない貴重な経験ができます。

また、学芸員や研究員によるミュージアムトークでは、普段はあまり聞けない情報が得られるかもしれません。

九州国立博物館近くのおすすめ飲食店

110_九州国立博物館近くの飲食店

九州国立博物館の近くでお茶やお食事を楽しめる、おすすめスポットをご紹介します。

九州国立博物館レストラングリーンハウス&カフェ

レストラングリーンハウス&カフェは、九州国立博物館の外にあるレストラン及び併設されているオープンカフェです。

ホテルニューオータニ博多が運営しており、地元食材や旬の素材を活かしたオリジナルメニューやデザートは、誰にでも満足頂けるクオリティー。また、お好みに合わせて料理を選べるように、洋食だけでなく和食の用意もあります。

梅の花 太宰府別荘自然庵店

梅の花」は「湯葉と豆腐の店」と銘打っている通り、湯葉や豆腐料理が豊富です。

忘年会や新年会向けのコース料理やお手軽なお食事に最適な特別ランチコースの他、お祝い事向けの懐石料理やウェルカムボード作成など、お客様の要望についても柔軟に対応してくれます。

レストランエッサンス

レストランエッサンス」は、太宰府天満宮近くの住宅街にあるお店です。

お店の外観は緑で覆われた隠れ家的な雰囲気を持っており、料理も見た目に華やかでおしゃれなコースが用意されています。

事前に予約が必要ですが、記念日やお祝いの際の利用にも適したレストランです。

九州国立博物館近くのおすすめ宿泊施設(ホテル)

110_九州国立博物館近くの宿泊施設

旅行や観光の際に便利な、九州国立博物館近くのおすすめ宿泊施設(ホテル)をご紹介します。

ルートイングランティア太宰府

ルートイングランティア太宰府」は、観光やビジネスに適した多目的ホテルです。

太宰府市唯一の天然温泉は日帰り入浴も可能で、旬の素材を活かした宴会メニューや1泊朝食付きのお得な宿泊プランなども用意されているため、その時々の目的に合わせてご利用頂けます。

日本の旅行施設「ルートイングランティア太宰府」についてご紹介します。

パープルホテル二日市

パープルホテル二日市」は、アイビーホテル筑紫野のグループ店でもある温泉旅館です。万葉集に収録されている大伴旅人の歌にある句「湯の原」は現在の二日市温泉を指しており、歌碑がパープルホテル二日市の脇にあります。

二日市温泉は奈良時代から始まり、万病に効くとされる九州最古の名湯です。

日本の旅行施設「パープルホテル二日市」についてご紹介します。

九州国立博物館近くのおすすめ観光スポット

110_九州国立博物館近くの観光名所

九州国立博物館と一緒に回りたい、おすすめの観光スポットをご紹介していきます。

光明禅寺

光明禅寺」は、苔寺の名前で親しまれているお寺です。敷地内の庭は前庭と奥庭に分かれており、前庭は仏光石庭と呼ばれ、石を「光」の字に配しています。

また、奥庭は一滴海庭と呼ばれ、苔で陸を、白砂で大海を表現。どちらも苔が美しく、庭内の四季の彩とともに素晴らしい景観となっています。

だざいふ遊園地

だざいふ遊園地」は、太宰府天満宮のすぐ近くにあるファミリー向けの遊園地です。敷地内を所狭しと走るスリルあるトレインコースターや、全長400メートルの空中散歩が楽しめるスカイシップなど、乗物が非常に豊富。

また、定期的にイベント開催もしているので、遊びに行くたびに新たな楽しみが見付かるかもしれません。

太宰府天満宮

太宰府天満宮は、菅原道真を祀っている全国約12,000社の総本営で、菅原道真公こと天神様は、「学問・至誠・厄除けの神様」として非常に有名です。

飛梅の逸話でもおなじみの梅の木は、境内に約200種、約6,000本も植えられ、日本有数の梅の名所となっている他、春には桜、秋には菊など、四季折々の美しい木々の数々が参拝された方の目を楽しませてくれます。

刀剣が奉納・展示されている神社・仏閣や宝物館をご紹介!

まとめ

九州国立博物館では、現代的な美しい外観と、国立博物館ならではの豊富な収蔵品の展示を観覧できます。

また、定期的な企画展示や、刀剣ブームにちなんだイベント開催なども実施。何度足を運んでも繰り返し楽しめる工夫がされており、多くの方から支持されていることも頷けます。

周囲には観光スポットも多く、旅行や観光に最適ですので、ぜひ一度九州大宰府への歴史旅行を計画してみて下さい。旅行の際には旅探にて、観光スポットをチェックしてはいかがでしょうか。口コミや写真も参考になります。

【関連サイト】
名古屋刀剣ワールド 九州国立博物館 グリーンハウス&カフェ 梅の花 レストランエッサンス ルートイングランティア太宰府 パープルホテル二日市 光明禅寺 だざいふ遊園地 太宰府天満宮
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刀剣が奉納・展示されている主な神社・仏閣や宝物館などを一覧でご紹介。
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