135_読売新聞に名古屋刀剣ワールドのインタビューが掲載

名古屋市・栄にオープン予定の「名古屋刀剣博物館・名古屋刀剣ワールド(メーハク)」に関するインタビュー記事が、読売新聞に掲載されました!特集記事で紹介されたのは、名古屋刀剣博物館・名古屋刀剣ワールド(メーハク)を創設する理由や見どころ、及び世界的にも著名な刀剣「妖刀村正」に関する話題。

読売新聞に掲載されたインタビュー記事をもとに、妖刀村正の特徴や妖刀と呼ばれる理由の他、現存する村正の名刀をご紹介します!

村正とは

古今無双の実用刀

徳川家康_66

徳川家康

村正」(むらまさ)は、室町時代から江戸時代初期にかけて伊勢国桑名郡(現在の三重県桑名市)で活躍した刀工。
初代は「千子村正」(せんごむらまさ)と呼ばれ、同名で数代存在しています。

村正の制作した日本刀は「古今無双」と称されるほどの切れ味を誇ったため、多くの武士や武将から重宝されました。

なお、徳川将軍家に災いをもたらしたことから「妖刀」として恐れられ、徳川家や家臣団からは忌避(きひ)されたと言われていますが、これは後世になってから作られた伝説です。

実際には「徳川家康」が家宝として2振の村正を子孫に残しており、1振は所在不明ですが、もう1振は現在でも愛知県名古屋市東区にある「徳川美術館」が所蔵しています。

刀工「村正」の情報と、制作した刀剣をご紹介します。

徳川家康のエピソードや、関連のある刀剣・日本刀をご紹介します。

徳川家康のエピソードをはじめ、それに関係する人物や戦い(合戦)をご紹介します。

徳川家の来歴をはじめ、ゆかりの武具などをご紹介します。

刀剣展示をしている博物館・美術館についてご紹介!

村正の特徴

姿

日本刀の姿

災いをもたらす意味としての妖刀伝説は、後世の創作であるというのが定説となっています。
しかし、村正が「あやしい魅力を持つ刀剣」という意味の妖刀である事実は変わりません。

それを裏付けるのが、村正が持つ3つの特徴

1つ目は、体配(たいはい)。体配とは、「姿」とも呼ばれる、刀身の中で(なかご:刀身の中でも[つか]に納める部分)を除いた大部分のこと。

村正は、刀身の反りが浅く、肉置(にくおき:刀身を鋒/切先[きっさき]から見たときの厚さ)薄く、鎬(しのぎ:刃先と反対側の側面・[むね]寄りの間を縦に走る、一段高くなった箇所)高く、
一目で切れ味の良さを思わせる体配をしています。

2つ目は、茎が「村正茎」(むらまさなかご)と呼ばれる独特の形状をしている点。

なお、村正茎の正式名称は淡水魚の「たなご」の形状が名称の由来となった「たなご腹形」(たなごばらがた)ですが、村正の作に特に多く見られるため、村正茎と呼ばれるようになりました。

3つ目は、刃文(はもん)。村正は、表と裏にほぼ同じ刃文が焼かれることが多く、これを「村正刃」(むらまさば)または
「千子刃」(せんごば)と呼びます。

また、その刃文も「腰開きの互の目乱れ」(こしひらきのぐのめみだれ)という、うねったような模様となっており、これが体配と合わさることで独特の雰囲気が醸し出されているのです。

村正が妖刀として広まった理由

切れ味に優れた村正は、徳川家康に仕えた家臣団「三河武士」から特に重宝されましたが、それがかえって妖刀伝説を作り上げる理由になりました。

徳川家で起きた事件や事故に村正の名が多く登場するのは、それだけ多くの武士が村正を所有していたため。

そのため「徳川家に災いをもたらした」という噂は、のちに様々な形で誇張され、大衆の間では特に歌舞伎などを通じて大きく広まりました。

現代においても、「妖刀村正」という異名は「血を浴びなければ収まらない」や「所有者に祟りを起こす」などの伝説と共に、ゲームや漫画、映画など、様々な作品に登場。

こうして村正は、日本だけではなく、世界中でも知られるほどの存在となったのです。

刀剣ワールド財団所蔵の村正

刀 銘 村正(天正頃)

「刀 銘 村正(天正頃)」は、室町時代に3代目の村正が制作した打刀。制作者である3代目の村正は、特に腕が優れていたと言われる刀工です。

本刀は、刀身に「草の倶利伽羅」(そうのくりから:不動明王の変化神・倶利伽羅龍王[くりからりゅうおう]を簡略化した図柄)の彫刻が施されており、刃文は村正刃。実用性を重視した豪壮な姿が特徴的な1振です。

135_刀 銘 村正(天正頃)

刀 銘 村正(天正頃)

刀 銘 村正 俊次 俊広

「刀 銘 村正 俊次 俊広」は、室町時代に2代村正、「俊次」(としつぐ)、「俊広」(としひろ)の3名で制作した合作刀。

俊次は、相模国(現在の神奈川県)小田原で活躍した刀工で、俊広とは兄弟関係であると見られます。

村正は、本刀のように他の流派の刀工と一緒に制作した合作刀を多く残していますが、これは村正が刀剣の研究に熱心だったことを示しているのです。

135_刀 銘 村正 俊次 俊広

刀 銘 村正 俊次 俊広

短刀 銘 村正(素剣)

「短刀 銘 村正(素剣)」は、室町時代後期に制作した短刀

村正の刀剣と言えば、打刀を連想することが多いですが、実は短刀などの短い刀剣を最も多く制作していました。

本刀は、刀身に素剣(すけん:不動明王の化身である剣)の彫物が施されており、村正の特徴である村正刃や村正茎が如実に表れた1振となっています。

50_短刀 銘 村正(素剣)

短刀 銘 村正(素剣)

「刀剣ワールド」で事前にチェック!

名古屋刀剣博物館・名古屋刀剣ワールド(メーハク)」では、
今回ご紹介した村正をはじめ、著名な刀工が鍛えた名刀、甲冑や武具、浮世絵など、かつて日本で制作された史料的価値の高い数々の美術品を展示予定。

実際に展示される美術品の伝来や歴史、関連する情報は刀剣の専門サイト・バーチャル刀剣博物館「刀剣ワールド」でも紹介されているため、事前に調べてから訪れれば、より興味を持って美術品を鑑賞することができます。

名古屋刀剣博物館・名古屋刀剣ワールド(メーハク)の開館を待ちきれない方は、刀剣ワールドに掲載されているコレクションを、ぜひオンライン鑑賞してみて下さい!

インタビュー記事は、東建コーポレーション株式会社のIR情報/新聞情報よりご覧頂けます。

【関連サイト】
村正 徳川家康 徳川美術館
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