170_一歩差が付く「御朱印ガール」のススメ

日本の歴史が好きで旅行も好き。そんな人々を中心にブームとなっているのが、旅先にある神社やお寺を訪れて「御朱印」を頂く、いわゆる「御朱印巡り」。以前から御朱印巡りを趣味としていた人々はいましたが、近年「御朱印ガール」と呼ばれることもある若い女性達が始めたことをきっかけに、年齢や性別を問わず、ブームが一気に拡大しています。たくさんの御朱印コレクター達が神社やお寺に足を運び、御朱印の収集活動に励んでいるのです。

現在急増中の御朱印コレクターの中で、その一歩先を行きたい皆さんのために、御朱印を頂く際のマナーなどを解説すると共に、御朱印コレクターから高い人気を得ている御朱印や御朱印帳についてご紹介します。

知っておきたい御朱印巡りのマナー

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参拝

御朱印ガールを含む御朱印コレクターの皆さんに、必ず知っておいて頂きたいのは、「御朱印は、旅行で訪れた観光地の記念スタンプではない」ということ。

もちろん、旅行中の観光地のひとつとして神社やお寺を巡るのは素晴らしいことですが、それらは、神様や仏様がいらっしゃる神聖な場所。そちらに赴く際には、「神様や仏様のお宅にお邪魔している」という気持ちを常に忘れないことが大切です。

そのため、御朱印巡りで神社やお寺を訪れる場合でも、まずは本殿を参拝し、神様や仏様への挨拶をしましょう。

参拝のあとは、御朱印を頂くために、神社であれば「社務所」(授与所)、お寺であれば「寺務所」(納経所)へ行きます。

そして「初穂料」(お寺の場合は納経料)を納めて御朱印帳をお渡しして御朱印を頂く流れになりますが、このとき、小銭を多めに用意しておき、可能な限りお釣りがないようにしましょう。なぜなら、そのお釣りの中には、参拝に訪れた他の人々により、心を込めて納められた初穂料が含まれているから。

自分だけでなく他の参拝者にも配慮することが、スマートな御朱印ガール、あるいは御朱印コレクターへの第一歩となります。

また、寺社によっては、御朱印帳に記念スタンプや写真など、御朱印以外の物が混ざっていると、御朱印の授与を受け付けて頂けない場合もあるので注意が必要です。

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個性的な御朱印3選

全国各地の神社やお寺において様々な種類がある御朱印の中でも、独特な個性が光る御朱印をご紹介します。

建勲神社:天下布武が記された御朱印

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建勲神社

京都府京都市北区にある「建勲神社」(たけいさおじんじゃ)は、「織田信長」が主祭神として祀られており、 地元の人々からは社名の「建勲」を音読みにした「けんくんさん」の通称で親しまれています。

そんな同社の御朱印にはいくつか種類がありますが、その中でも織田信長ファンに人気があるのが「天下布武」(てんかふぶ)の印章と龍がデザインされた「天下布武龍章御朱印」。天下布武は、織田信長がその政策に掲げた言葉であり、自身の印章にも用いていました。

この言葉は「武力や武家の政権を以って天下を治める」という意味によく解釈されますが、本来の意味は「天下に武(=戦いを止める)を布く(しく)」、すなわち「太平の世を創る」という、織田信長の平和を求めた理念を表しているのです。

猛々しい戦国武将であった織田信長のイメージを象徴するような龍のデザインと、その強さの裏側にあった織田信長の「優しさ」が見え隠れする天下布武の印章。この2つのギャップを1枚の御朱印の中で表現しているところが、御朱印ガールの心を掴んでいるのかもしれません。

また、建勲神社は、日本刀ファンの皆さんにもぜひ訪れて頂きたい神社です。と言うのも建勲神社では、日本刀にゆかりのある京都の「粟田神社」(あわたじんじゃ:京都市東山区)や「豊国神社」(とよくにじんじゃ:京都市東山区)、「藤森神社」(京都市伏見区)と4社合同で「京都刀剣御朱印めぐり」と題するイベントを毎年開催。

織田信長の愛刀であり、人気ゲーム「刀剣乱舞」のプレーヤー「審神者」(さにわ)の皆さんにも人気のある「宗三左文字」(そうざさもんじ:別称[義元左文字])と「薬研藤四郎」(やげんとうしろう)の文字が書かれた、特別な御朱印を頂くことができます。

織田信長のエピソードをはじめ、それに関係する人物や戦い(合戦)をご紹介します。

織田信長のエピソードや、関連のある刀剣・日本刀をご紹介します。

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金櫻神社:他の寺社では観られない水晶の印章

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金櫻神社

金櫻神社」(かなざくらじんじゃ)は、山梨県甲府市に鎮座し、標高2,599mある「金峰山」(きんぷさん/きんぽうざん)を御神体とする神社です。

同社の御神木は、社名の由来となった「鬱金桜」(うこんざくら)。春が訪れ、花が満開になる時期にこの桜を拝み、同社の御神宝である水晶「火の玉・水の玉」をモチーフにしたお守りを受けることで金運に恵まれると伝えられており、近年では、パワースポットとしても注目されています。

金櫻神社の御朱印において最も大きな特徴は、御朱印に押印されるときに使われる印章。こちらの印章は、同社の御神宝にあやかり、重厚感のある大きな水晶の原石で作られているのです。御朱印を頂く際には、この水晶の印章を押印頂く様子を拝見することができ、その迫力はなかなかの見応え。

また、金櫻神社オリジナルの御朱印帳もあり、銀色の地にピンク色の花びらが舞うデザインが可愛いと、御朱印ガール達から好評を得ています。

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綱敷天満宮:疫病退散を祈願する御朱印

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綱敷天満宮

兵庫県神戸市須磨区にある「綱敷天満宮」(つなしきてんまんぐう)には、その御祭神に、学問の神様として知られる「菅原道真」(すがわらのみちざね)公が祀られています。

菅原道真が九州の太宰府(だざいふ)に左遷されることになり、その道中で現在同社が鎮座する地域に立ち寄った際、漁師達が綱で円座(えんざ:丸い座布団のような敷物)を作って迎えたという伝承により、同社が創建されたと伝えられているのです。

綱敷天満宮には、四季折々に合わせたデザインが配された「月替わり御朱印」の他に、「見開き御朱印」も用意されています。見開き御朱印のデザインは、同社で行なわれる「天神祭」の様子や、「天神様(=菅原道真)の使い」とされる、「鷽鳥」(うそどり)と紅葉が描かれているなど、全部で12種類。

なかでも話題となっているのが、天神様と共に妖怪「アマビエ」が愛らしく描かれた見開き御朱印。アマビエは、江戸時代に肥後国(現在の熊本県)の海中から突然現れ、それを見た者に「疫病が流行ったときには、私の姿を描いて人々に見せよ」と告げたという「疫病退散」の御利益があると伝わる謎の妖怪です。

アマビエの存在は、コロナ禍のSNSにイラストなどがアップされるようになったことで、広く知られるようになりました。

網敷天満宮の見開き御朱印はすべて郵送限定となっていますが、同社の公式サイトから申込み可能ですので、ぜひチェックしてみて下さい。

まとめ ~御朱印は神縁・仏縁の証し~

実際に神社やお寺に足を運び、参拝することで頂ける御朱印は、言わば神様や仏様とご縁を結んだ証し。遠方で繰り返し参拝に行けない場合でも、御朱印帳で御朱印を見返し、想いを巡らせることで、一度結んだ「神縁」「仏縁」を、この先もずっと繋いでいくことができます。

そのご縁に感謝し、御朱印を頂く際にはきちんとマナーを守ることで、スマートな御朱印ガール、御朱印コレクターになりましょう。

【関連サイト】
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