多度大社の刀剣は歴女や刀剣ファン必見!
- 小
- 中
- 大

三重県桑名市多度町にある多度大社は、毎年5月4・5日の多度祭での上げ馬神事や、11月に流鏑馬祭が行なわれることで有名な神社です。多度大社の歴史は非常に古く、大社にある御社殿は5世紀後半の雄略天皇の御代に創建されたと言われています。別名「北伊勢大神宮」とも称され、商売繁盛や合格祈願などで多数の参拝者が訪れる多度大社の魅力や見どころについてご紹介していきましょう。
多度大社とは
多度大社の歴史
5世紀後半の雄略天皇の御代に御社殿が創建された「多度大社」には、伊勢神宮の御祭神で天照大神の第3皇子である天津彦根命(あまつひこねのみこと)がお祀りされています。
このように多度大社は伊勢神宮と深いつながりを持っていることから、北伊勢地方の総氏神様として崇められているのです。
戦国時代には、織田信長による兵火で多度大社の建物や貴重な御宝物や記録など、すべてを失ってしまいましたが、江戸時代に桑名藩主本多忠勝公によって「お伊勢参らばお多度もかけよ、お多度かけねば片参り」と謳われるほど復興。
1915年(大正4年)には、「国幣大社」(こくへいたいしゃ)という高い社格が授けられている神社です。
織田信長のエピソードや、関連のある刀剣・日本刀をご紹介します。
本多忠勝のエピソードや、関連のある刀剣・日本刀をご紹介します。
織田信長のエピソードをはじめ、それに関係する人物や戦い(合戦)をご紹介します。
本多忠勝のエピソードをはじめ、それに関係する人物や戦い(合戦)をご紹介します。
江戸時代の代表的な100藩を治世などのエピソードをまじえて解説します。
刀剣が奉納・展示されている神社・仏閣や宝物館をご紹介!
旅探では多度大社をはじめ、日本全国の観光名所を検索できます!
旅探では伊勢神宮をはじめ、日本全国の観光名所を検索できます!
パブリネットでは三重県をはじめ、日本全国の市役所や区役所等を検索できます
パブリネットでは桑名市をはじめ、日本全国の市役所や区役所等を検索できます
多度大社の魅力
多度大社と言えば、三重県無形民俗文化財でもある「多度祭」での上げ馬神事で有名です。
上げ馬神事とは、氏子の中から神占いで選ばれた武者姿の少年(神児)1名と騎手6名が人馬一体となって高さ2m余りの絶壁を勇壮に駆け上がり、1年の豊凶を占う神事のこと。南北朝時代に始まったとされています。
その他、時代絵巻を彷彿とさせる衣装をまとった騎手が馬上から矢を射て天下泰平・国家安泰をお祈りする流鏑馬祭も必見です。
多度大社で行なわれる年中行事

多度大社では1年を通して様々な行事が行なわれており、季節の移り変わりを感じることができます。
特に以下の3つの行事は、数多くの観光客が訪れる観光行事にもなっているので必見です。それぞれどのような行事なのか、簡単にご説明していきます。
- 多度祭
多度大社で最も有名なのが多度祭。メディアにも取り上げられる上げ馬神事や流鏑馬祭は、多度祭のひとつとして行なわれています。
1978年(昭和53年)に三重県の無形民俗文化財に指定されたこの神事は、南北朝時代から始まったとされており、1794年(寛政6年)から変わらない形で行なわれているほど歴史深い神事。毎年十数万人が訪れるのも納得の迫力と神聖さです。
- ちょうちん祭り
夏の恒例祭である「ちょうちん祭り」は、大人から子供まで楽しめる行事として人気。数千灯のちょうちんによって照らされた境内は、いつもの神社とは違った雰囲気で幽玄の世界を味わえます。
ビンゴゲームや夜店、キャラクターショーなどの催し物もたくさんあるので、家族で行くのもおすすめ。異世界にトリップしたかのようなちょうちん祭りは、多度の夏の風物詩と言えます。
- 大祓式
6月と12月の晦日(月の最後の日)に行なわれる大祓式は、日頃の罪や汚れから心身を清める神事です。人形に罪と汚れを託してお祓いすることにより、新たな気持ちで半年間を過ごすことができます。
多度大社では当日参列できない方でもお祓いを受けることが可能なので、大祓式に行くことのできない方は郵送で人形を送りましょう。
白馬伝説
上げ馬神事や流鏑馬神事など、馬にまつわる神事が多く行なわれている多度大社。馬を重要視する理由は「白馬伝説」にあります。
その伝説は、多度大社には1,500年前から白馬が棲んでおり、「多度山から遠く濃尾平野までの街並みを見渡し、人々の喜怒哀楽を白馬が見守っている」というものです。
馬と神の関係は深く、昔から馬は神様が降臨する際に乗る動物と言われてきましたが、多度大社の白馬は使者の役割を果たしているとされています。多度大社での人々の願いを神様に届け、人々の幸せや出会い、喜びを乗せて降臨するのだそうです。
多度大社で祈祷する際は、神様と共に白馬にも感謝を伝えてみると良いかもしれません。
境内にある施設
多度大社の境内には数多くの施設がありますが、その中でも特筆すべき5つの施設をご紹介。それぞれの見どころをチェックしておきましょう。
- 白馬舎
多度大社の白馬伝説に因んだ白馬が納められている「白馬舎」。
白馬舎には歯の丈夫な馬にあやかった「歯ぎしり除けの豆」が置かれており、この豆を食べると歯ぎしりが治ると言われています。
- 松尾芭蕉句碑
「松尾芭蕉句碑」は、松尾芭蕉が多度大社を参拝した際に詠んだ句であり、「野ざらし紀行」に載せられている「宮人よ 我が名を散らせ 落葉川」が彫られている碑です。
松尾芭蕉が多度を訪れてから満80年を経て建立されました。
- 神馬舎
鳥居をくぐってすぐに見えるのが「神馬舎」です。神馬舎では全国的にも珍しい生きた神馬がおり、小皿にのった人参を食べさせることが可能です。
- 御神木
本殿に向かう階段の横にある大楠が、多度大社の御神木になります。ひしひしと感じる雄壮さからは、パワースポットとされているのも納得することでしょう。
- 本殿
深い緑に覆われた本殿は、積み重ねてきた歴史を感じさせる荘厳な雰囲気を醸し出しています。神楽殿とも言われており、日々の祈祷の他お神楽も執り行なわれているのです。
9つの願い事ができる絵馬
神社で絵馬を書く際「願い事が多すぎて絞りきれない」という経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか?そんな方におすすめなのが、多度大社にある「うまくいく絵馬」です。
9つの絵馬が繋がったうまくいく絵馬は、願い事を9つ書くことができるので、願い事がたくさんある方にぴったり!
「9つも願い事がない」という方には、「うまくいく守」がおすすめです。こちらのお守りにも9頭の馬が描かれており、御利益が期待できます。
多度大社の見どころ
様々な魅力にあふれる多度大社ですが、歴史ある神社だけに歴女や歴史ファン必見の刀剣 も多く収蔵されています。
三重県指定有形文化財の日本刀
多度大社のある桑名市は日本刀「村正」で知られており、大社所蔵の日本刀にも村正に由来する物があります。
特に、「短刀 銘 正重」(まさしげ)と「太刀 銘 勢州桑名住藤原勝吉」(せいしゅうくわなじゅうふじわらかつよし)の2振はいずれも三重県指定有形文化財に指定されており、歴女や刀剣ファンでなくても必見の刀剣です。
刀職人の技を間近で見学!
刀剣の特別展を開催
多度大社宝物殿では、随時、刀剣の特別展も開催されています。特別展のスケジュールなどにつきましては、多度大社公式サイトをご参照下さい。
多度大社近くのおすすめ飲食店

多度大社近辺にある、おいしいお茶や食事が楽しめるおすすめ飲食店をご紹介します。
花遊舎
cafe&レストラン「花遊舎」(かゆうしゃ)は、多度大社から徒歩3~4分ほどの場所にある、古民家風の建物がオシャレなお店です。店内は天井が高く広々とした空間になっており、ゆったりとくつろぎながらおいしい食事が楽しめます。
おすすめメニューは、花遊舎膳(日替わり和風ランチ)やパスタランチ。ランチメニューは11時30分~14時までの提供となっている他、朝8~11時まではモーニングメニューも食べられます。
8~14時までの短時間営業にもかかわらず、地元の方や参拝帰りに立ち寄るお客さんで常に混雑している人気店です。
だるまうなぎ 多度本店
「だるまうなぎ 多度本店」は、多度大社を南に徒歩5分ほど進んだ場所にあるお店です。
「桑名でうなぎ料理を食べるならココ!」と評判のお店で、なかでも「名物の白まぶし」はメディアに取り上げられたことから、女性に大人気のメニューとなっています。
備長炭でじっくり焼きあげ、伝統の味わいを守りつつ、お店オリジナルの調理法で仕上げたおいしいひつまぶしがリーズナブルに食べられる多度の有名店です。
鯉料理 大黒屋
桑名市多度町柚井にある「鯉料理 大黒屋」は、今から約280年前の江戸中期に創業したという長い歴史を持つお店。
創業当時は多度大社への参拝客や旅人を相手にした茶屋・旅籠でしたが、約180年前からは木曽三河で獲れる天然の鯉を使った鯉料理を出すようになりました。
現在は、県外から仕入れた鯉を使っていますが、こちらの鯉料理は食べた人が驚くほどの洗練された味と食感が特徴的です。高級感ただようお店ながら、ランチは2,000円前後で食べられるのも魅力のひとつとなっています。
多度大社近くのおすすめ宿泊施設(ホテル)
多度大社近くにある、おすすめの宿泊施設(ホテル)をご紹介しましょう。
ホテル多度温泉

ホテル多度温泉
多度町古野にある「ホテル多度温泉」は、JGTO認定ゴルフコースを持つ「東建多度カントリークラブ・名古屋」併設のホテルです。
夏季には、花火大会や落花生の収穫体験とセットにした宿泊プランをはじめ、様々な趣向のプランが用意されています。また、ゴルフ場併設ホテルならではのゴルフに関連した宿泊プランも豊富です。
ホテル多度温泉は、養老山系の天然温泉施設になります。泉質はアルカリ性単純温泉で、微白濁の炭酸水素イオンとナトリウムイオンが含まれ、とろりとした感触が特徴。刺激の少ない泉質のため、肌が弱い方も安心して利用できます。
温泉は、クラブハウス本館の露天風呂、大浴場と個室風呂、火水風別館とレジデンス新館の個室風呂で利用できる他、天然温泉プールや手湯もあります。多度大社の参拝帰りのあとに、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
ホテバンクではホテル多度温泉をはじめ、日本全国の宿泊施設を検索できます!

多度大社と一緒に楽しみたいおすすめ観光スポット

多度大社を訪れた際に、ぜひ一緒に巡りたいおすすめの観光スポットをご紹介します。
刀剣コレクション桑名・多度(ホテル多度温泉)
ホテル多度温泉には、重要文化財の刀剣や薙刀、拵など、多彩な展示品の数々を無料で公開している「刀剣コレクション桑名・多度」も併設されています。
歴女や歴史ファン必見の刀剣や甲冑をはじめ、価値の高い様々な美術品がズラリと並ぶ様子は迫力満点です。
旅探では刀剣コレクション桑名・多度をはじめ、日本全国の観光名所を検索できます!

みそぎ滝
まとめ
5世紀後半に御社殿が創建され、南北朝時代には現在も続く上げ馬神事が始まるなど、非常に長い歴史を持つ多度大社。
伊勢神宮とのつながりが深く、別宮・一木連神社には製鉄・鍛冶の神様とされる天目一箇命をお祀りしていることから、日本刀とのかかわりが深いのも特徴です。
コメント
コメント一覧 (24)
観光客の少ない時期を狙って多度大社に行ってみたこともある。やはり神様のいる場所なのかな?すごく神聖な雰囲気だった。人が多い時期ならまた違った雰囲気なのかもしれないけど、パワースポットと言われているだけのことはあると思った。白い神馬が静かに出迎えてくれて、あちこち見て回ったあとは、全身にパワーをもらったような気がしていたら、ちょうどその後、昇進の話をもらった。これも御利益だったのかなぁなんて。
ちょうど刀剣特別展をやっているときに宝物殿に入ってみたこともあって、いろんな刀を見ることができました。村正もあって、これが徳川家に祟ったと言われた村正かと思って見ていたけれど、実は当時の村正はかなり一般的な刀で、多くの武士が村正を持っていたらしいんです。だから、徳川家に害をなした武士が持っていた刀が村正だったというのは、確率的に不思議ではないことみたいですね。
今年の初詣はそんなに激混みではなかったように感じます。
白馬さんが可愛かった🏇
だからCMで白馬伝説ね。
刀剣を見に初詣もいいかもですね^_^
今度行ってみたい!
周辺の古風なカフェとうなぎ屋さんも気になる!
すごい数の提灯ですね。赤が映えてきれいです。
地元民なのにしらんかった。
多度温泉でも刀が見られるのかっ、知らなかった!
いつもありがとうございます。
貴重な刀剣は是非みたい
騎手も小学生くらいだし訓練も朝早くからしているようなんですが、それだけに崖を登り切ったらこの上ない感動です🥺
動画で見たことがあるだけなので生で見てみたい😁
CMでよくみる。
※写真や動画を掲載したい場合は、テキスト欄にURLを貼り付けて下さい。