164_全国刀剣商業協同組合とは?

刀剣人気が過熱する昨今ですが、30年以上もの長期に亘って刀剣に関する事業を展開している全国刀剣商業協同組合をご存知でしょうか。全国刀剣商業協同組合は、刀剣類の評価鑑定や展示即売会の主催などを行なっている、日本刀のプロフェッショナルと言える組織です。

全国刀剣商業協同組合とは

刀剣の評価や鑑定を主に行なっている「全国刀剣商業協同組合」ですが、どのように誕生したのか、また、その活動内容に関しても知らない方が多いことでしょう。

全国刀剣商業協同組合の歴史や活動内容についてご紹介します。

「全国刀剣商業協同組合」をはじめ、刀剣・甲冑に関連する組織団体をご紹介します。
リーダーナビ 全国刀剣商業協同組合 理事長 深海信彦 氏 インタビュー記事掲載中!
全国刀剣商業協同組合の理事長・深海信彦氏のインタビュー記事を掲載しております。

全国刀剣商業協同組合の歴史

全国刀剣商業協同組合は、1987年(昭和62年)に、全国で刀剣を商いする刀剣商が集まって設立し、国の認可を受けた事業協同組合です。国の認可を得る以上に継続していくことが難しいとされている組合活動を30年以上安定して継続運営し続けています。

毎月の定例交換会と年に一度の「大刀剣市」を事業の主な柱とし、新たな試みとして「刀剣評価鑑定士」認定事業を開始しました。さらに近い将来には一般の方に向けた事業の展開も視野に入れて活動しています。

全国刀剣商業協同組合の活動内容

全国刀剣商業協同組合の主な活動内容として、毎月開催される定例交換会や機関誌の発行を行ない、毎年開催される大刀剣市においては募金を呼びかけ、難病で苦しむ子供達などへの寄付による慈善事業にも力を入れています。

また、新規事業として刀剣評価鑑定士認定事業を開始し、認定者に刀剣商として必要かつ十分な能力があることを認定しています。

全国刀剣商業協同組合の刀剣評価鑑定士

全国刀剣商業協同組合にて認定事業を行なっている刀剣評価鑑定士についてご紹介します。

刀剣評価鑑定士とは?

刀剣評価鑑定士
刀剣評価鑑定士

全国刀剣商業協同組合では、2019年(平成31年、令和元年)より、刀剣評価鑑定士の認定事業を開始。その狙いは、刀剣商として必要な能力を有していることを認定し、当組合と組合員の社会的信頼と地位の向上を図ること

本認定事業をもって、刀剣の普及と発展に寄与することを目指しています。

刀剣評価鑑定士になるためには

刀剣評価鑑定士になるためには、年に数回実施する認定試験を受験し、合格する必要があります。

試験会場は東京美術倶楽部(組合交換会隣接会場)となっており、現状としては東京でのみの受験です。出題形式は二肢択一方式で出題数は全100問、試験時間60分。試験合格点は80点となっていますが、認定委員会で検討したうえで最終認定となります。

試験の出題内容に関しては、刀剣や刀装・刀装具、甲冑・武具、作刀、刀職、評価・認定の基礎知識から銃砲刀剣類所持等取締法や古物営業法などの法関連など、幅広い知識を必要とされます。

模擬試験問題集(有料)もありますので、ご希望の方は組合事務局に問合せるのも良いでしょう。

刀剣評価鑑定士認定試験の申込み方法

刀剣評価鑑定士認定試験には受験資格があり、以下の項目を満たす必要があります。

  1. 組合加入期間が5年以上の組合員もしくは賛助会員
  2. 古物商許可証もしくは美術品商許可証を取得後、5年以上の経験がある者

刀剣類に関する知識だけでなく、古物商・美術品商としての一定以上の経験が求められていることが、認定の信用につながっているのです。

また認定に関する各種費用については以下の通りです。

  • 受験料:10,000円
  • 認定料:30,000円(認定証・資格者証・資格者証入れを含む)
  • 更新手数料(5年後):20,000円

全国刀剣商業協同組合の評価鑑定

評価鑑定

全国刀剣商業協同組合では、刀剣類の「評価鑑定」を行なっています。

評価鑑定を受けるメリット

全国刀剣商業協同組合は、1987年(昭和62年)に内閣総理大臣より正式認可を得た、日本全国の刀剣商による商業協同組合です。30年以上もの間、全国で刀剣に関する事業を展開・継続してきた実績があります。

評価鑑定は組合の理事が担当しているので、複数の担当者により評価額が異なるという心配がなく、時代や社会情勢に見合った評価鑑定が可能です。組合理事は全国の刀剣商より選ばれた人材のため、その目利きの知識や技術・経験には高い信頼性があります。

展示即売会の主催、機関紙の発行、警察庁に協力し防犯講習会への出席、普及啓蒙もかねた小冊子の発刊など、数々の啓蒙活動を行なっており、刀剣と真摯に向き合い常に刀剣の未来のことを考えている組合だからこその安心感があるのです。

評価鑑定を受けるには

評価鑑定を受ける方法は、直接組合に持参する「持込」と、遠くに住んでいる方や持込む時間のない方などのための「郵送」があります。また、本数が多く持込みや郵送が難しい方には、「訪問」にて評価鑑定を行なっています。

評価鑑定を行なうためには「銃砲刀剣類登録証」が必要となりますので、登録証が付随していることを確認のうえ申込みましょう。評価鑑定の予約は電話、FAX、メールフォームから申込み可能です。

また評価鑑定料金は以下の通りです。

  • 評価金額100,000円以下:1点あたり5,000円
  • 評価金額100,000円超:1点あたり10,000円
    ※正式な評価証明書を発行する場合は倍額となります。

全国刀剣商業協同組合の大刀剣市

大刀剣市

大刀剣市は、全国刀剣商業協同組合が主催する中心事業のひとつで、全国より優良な刀剣商が出店を行なう日本最大の刀剣展示即売会です。

その場で刀剣を購入可能

大刀剣市は、初めは21店舗だった参加店舗も、30回目を迎える頃には73店舗にまで増え、北海道から九州に至る全国の店舗が集まる一大展示即売会となりました。各店舗から刀剣、刀装具、武具、甲冑を中心に多数出品され、さらに即売会なのでその場で購入することができます

入場者数も年々増え続け、愛好者はもとより、女性の方やアメリカ、ヨーロッパを中心とした外国のお客様も多く来場しています。由緒ある刀剣を購入できる場は多くないので、刀剣ファンや歴女にとっては、最高の場であると言えるでしょう。

刀剣評価鑑定士による鑑定が受けられる

大刀剣市の会場では、刀剣評価鑑定士による鑑定も受けられます。

「我が家のお宝鑑定」と題するいわゆる出張鑑定ですが、気軽に鑑定が受けられるので、自宅に眠っている刀剣類がある方は、参加することによって意外なお宝が見付かるかもしれません。

刀鍛冶による実演

会場内では刀鍛冶による作業実演コーナーもあり、銘切り等の実際の作業を見学できます。

普段はなかなか観ることができない刀鍛冶の作業風景を見学できる貴重な機会ですので、刀鍛冶を目指している方や実作業に興味を持っている方はぜひ足を運んでみて下さい。

受賞作品などが展示

大刀剣市では毎年、刀剣の特別企画展示を同時開催しています。

特別企画展で展示されている刀剣類を購入することはできませんが、貴重な刀剣類を目にすることができる、刀剣ファンには絶好の機会。

過去には「毛利家ゆかりの刀剣と武具名品展」や「徳川家ゆかりの名刀展」、「北条時宗時代の名刀展」、「宮本武蔵ゆかりの名刀展」、「新撰組ゆかりの名刀展」など、歴女や刀剣ファンが注目するような展示ばかり。

その他にも、国宝人間国宝の作品、公益財団法人日本美術刀剣保存協会公益財団法人日本刀文化振興協会が主催する作刀コンクールの上位入賞作品を鑑賞することも可能。

近年では、NHK大河ドラマにちなんだ展示内容にすることも多く、より身近に感じながら鑑賞することができます。刀剣ファンだけでなく、歴女や歴史ファンの方が大刀剣市に足を運んでも楽しむことができるでしょう。

「日本美術刀剣保存協会」をはじめ、刀剣・甲冑に関連する組織団体をご紹介します。
「日本刀文化振興協会」をはじめ、刀剣・甲冑に関連する組織団体をご紹介します。

まとめ

全国刀剣商業協同組合では、刀剣類の正確かつ適正な評価鑑定、及び相続評価、また日本の文化遺産である刀剣を次の世代に橋渡しする役目を担っており、その活動は評価鑑定だけにとどまらず、刀剣評価鑑定士の資格認定や大刀剣市の主催など、多岐に亘ります。

刀剣に興味のある方、現在所持している刀剣類の価値が気になる方は、まずは大刀剣市への参加を検討してみてはいかがでしょうか。

【関連サイト】
全国刀剣商業協同組合 公益財団法人日本美術刀剣保存協会 公益財団法人日本刀文化振興協会 東京美術倶楽部 大刀剣市 人間国宝
刀剣・甲冑の関連組織
刀剣・甲冑に関連する組織団体をご紹介します。
全国の刀剣商リンク(刀剣店・刀剣ショップ・刀屋)
日本全国の刀剣商を一覧でご紹介します。