歴史ある秋葉山本宮秋葉神社には国宝の刀剣が! - 刀剣ワールド
- 小
- 中
- 大

静岡県浜松市にある秋葉山本宮秋葉神社は、標高866mの秋葉山山頂付近の「上社」と山麓にある「下社」の2つからなる神社です。全国に約800社ある秋葉神社の総本宮であり、中世においては山岳信仰の場としても知られていた神社となっています。また秋葉山本宮秋葉神社には、数多くの刀剣が奉納されていることも歴女向けポイント。そんな秋葉山本宮秋葉神社の魅力や見どころを、歴女や刀剣ファンに向けてご紹介していきます。
秋葉山本宮秋葉神社とは
秋葉山本宮秋葉神社の歴史
秋葉山本宮秋葉神社の魅力
秋葉山本宮秋葉神社の上社は、古くから雲海に浮かぶように見えることで有名です。上社付近には、境内で最も古い構造物である「神門」や、地元天竜杉で作られた「西の閽の神門」(にしのかどもりのしんもん)があります。
また、秋葉山山頂の標高866m付近にあり、遠江や遠州灘をはるかに望むことができる金色の「幸福の鳥居」は、パワースポット好きな歴女であれば必見です。
秋葉山本宮秋葉神社の下社周辺は気田川の河川敷であることから、川遊びやキャンプ、鮎釣りの名所として人々に親しまれています。
秋葉山本宮秋葉神社で行なわれる神社行事
秋葉山本宮秋葉神社では年間を通して様々な行事が行なわれており、神社行事によって日本の四季を感じることができます。訪れる際は行事の日程を確認してから行くと、より楽しむことができるのでおすすめです。
特に毎年12月15日・16日に行なわれている「秋葉の火まつり」は、数多くの観光客が訪れる一大祭事です。火の神を奉じている秋葉山本宮秋葉神社ならではの祭事で、火難・水難・諸厄諸病を祓うために、弓の舞・剣の舞・火の舞の三舞が斎行されます。
神殿奥深く奉安されている万年の御神燈から移された松明を持って舞う火の舞は、祭事のクライマックスにふさわしい荘厳な雰囲気で必見です。
また安産祈願や初節句、七五三や結婚式などの人生儀礼も随時行なっています。人の一生に寄り添った儀礼は、昔ながらの慣習のひとつ。人生の区切りのタイミングで行なうことで、新たな気持ちで人生を進むことができます。
家内安全や新築・増改築祈祷などの祈祷や厄除け、八方除けのお祓いも行なっているので、これらの儀礼を希望する方は電話で問合せてみるか社務所で申込んでみましょう。
秋葉山本宮秋葉神社の境内にある施設

秋葉山本宮秋葉神社の境内には上社だけでも11の末社があり、また歴史や由緒ある施設が数多くあります。
特に以下の6つは神社建築に興味がある歴女の方には必見なので、訪れる際はチェックしてみましょう。
- 神門
- 境内で最も古い建造物。諏訪三郎作と言われている華やかな彫刻がある軒下や、信州上諏訪の立川流の名工によって奉建された軒札も必見です。
- 西ノ閽の神門
- 平成13年に、御鎮座1300年記念事業の一環で竣工・造営された神門。四隅には青龍・朱雀・玄武・白虎の四神が施されており、その精巧な造りには目を見張るほどです。
- 幸福の鳥居
- 標高866mの場所に位置し遠州灘を臨むことができる幸福の鳥居もぜひ観ておきたいパワースポットです。その開放感と金色に輝く鳥居の荘厳さは、ここでしか感じられません。
- 本殿
- 上社の最高域にある本殿は、1986年(昭和61年)に再建された物。随所に散りばめられた神社建築技巧の数々を楽しめます。
- 遥斎殿
- 通称下社の遥斎殿は、1943年(昭和18年)に建立された社です。社殿横にある巨大な鉄製の「十能」、「火箸」は、火の神を祀っている秋葉山本宮秋葉神社ならではの物になります。
- 表参道
- 秋葉山一帯は天竜奥三河国定公園に指定されており、整備されている表参道も風光明媚。参詣者向けの茶屋や渡世場の跡、常夜燈や町石が残っており、古の情緒も感じられます。
秋葉山本宮秋葉神社の天狗みくじ
秋葉山には昔、天狗が住み着いていたと伝えられています。それに因み、秋葉山本宮秋葉神社では天狗にまつわる願掛けやおみくじがあるのも特徴です。
おみくじの形状は、天狗がおみくじを咥えている愛らしい形となっているので、おみやげにもなっておすすめ。
「天狗の皿投げ」は、3枚のお皿にひとつずつ願い事を書いて投射所から木々の間に設置された輪に向かって投げる願掛けです。風の影響もあって輪の中に入れるのは難しく、アトラクション感覚で楽しめるでしょう。
秋葉山本宮秋葉神社の見どころ
秋葉山本宮秋葉神社には、御神宝も多数収蔵されています。秋葉神社所蔵の貴重な刀剣をご紹介しましょう。
国宝・重要文化財の刀剣が御神寳
数々の武将の名が記された刀剣も
様々な時代の刀剣が展示
日本には、神社に日本刀を奉納するという文化があったことから、秋葉山本宮秋葉神社には平安時代から鎌倉時代・室町時代・安土桃山時代・江戸時代に作られた刀剣が収蔵されています。古来、深い崇敬を受けてきたこともあり、様々な時代で広範に亘って奉納されているところが見どころです。
特に「太刀 銘 安縄」は、平安末期から鎌倉初期に作刀が行なわれた刀剣。古備前派の作品ですが、現存している刀剣がとても少ないため、刀剣ファンなら一度は観ておきたい名刀です。
秋葉山本宮秋葉神社近くのおすすめ飲食店
秋葉山本宮秋葉神社近辺にある、おいしいお茶や食事が楽しめるおすすめの飲食店をご紹介します。
秋葉茶屋

「秋葉茶屋」(あきはちゃや)は、秋葉山本宮秋葉神社斎館内(上社)にあるお店。自動販売機で食券を購入するという食堂スタイルのお店で、丼物や麺類など、ほとんどすべてのメニューが1,000円以下で食べられます。
おすすめは、秋葉山のふもとで育った椎茸を使った「大しいたけそば」と「大しいたけうどん」、地元春野町で採れた山椒を使った「もみじ田楽」。秋葉山の御紋でもある、もみじにちなんだ「もみじこんにゃく」や、おみやげにピッタリの「お茶のとも 秋葉豆」も販売されています。
気田川 憩の家
「気田川 憩の家」(けたがわいこいのいえ)は、秋葉山本宮秋葉神社の下社から東の方角へ車で5分ほど進んだ気田川沿いにある和食料理店です。
地元で獲れる鮎を使った塩焼きが評判のお店で、毎年夏には「鮎のつかみ取り」や「BBQ」などのイベントも開催されています。
新橋屋
「新橋屋」(しんばしや)は、秋葉山本宮秋葉神社の下社から東の方角へ車で4分ほどの国道362号線沿いにある和食店です。古民家風の雰囲気のあるお店で、鉄火丼やちらし寿司が人気。
地元の方からの人気も高く、法事などでもよく利用されるため貸切りになっていることもあるようですので、行く前には電話での確認をしておきましょう。
秋葉山本宮秋葉神社近くのおすすめ宿泊施設(ホテル)
秋葉山本宮秋葉神社近くにある、ビジネスや観光におすすめの宿泊施設(ホテル)をご紹介します。
旅館三浦屋
旅人宿一二三屋
清流荘
秋葉山本宮秋葉神社と一緒に楽しみたいおすすめ観光スポット
秋葉山本宮秋葉神社を訪れた際に、ぜひ一緒に巡りたいおすすめの観光スポットをご紹介します。
瑞雲院
秋葉の火まつり
秋葉山本宮秋葉神社では、毎年12月15・16日に秋葉の火まつり(防火祭)が行なわれています。
これは、お祓いの中でも火で行なうお祓いは一番強いと言われているからであり、秋葉の火まつりは、第1に火災焼亡、第2に洪水波没、第3に諸厄諸病の難を逃れるために行なわれている祭事です。
炎の中を渡る火渡りや松明を運ぶ松明道中など、厳かながら迫力ある儀式が行なわれることもあって、毎年たくさんの参拝者が訪れています。
まとめ
秋葉山本宮秋葉神社は、日本で最初の流通貨幣として知られている和同開珎が登場したのと同じ時代に創建されたと言われている神社です。
そのことから、いかに歴史のある神社であるかが分かります。標高866mの秋葉山山頂付近にある上社と山麓の下社からなる秋葉山本宮秋葉神社には、御神宝も多数収蔵されています。
なかでも、国宝・重要文化財に指定されている刀剣や有名な武将より奉納された刀剣は、歴女や刀剣ファンの方は特に必見です!
山の自然に包まれた上社と、河川敷にあり、キャンプ場や鮎釣りの名所として親しまれている下社という2つの異なった魅力を持つ秋葉山本宮秋葉神社へ、ぜひ歴史旅行してみませんか。
コメント
コメント一覧 (26)
ちなみに「健康」「合格」(今年子どもが受験生)「幸福」と書いて投げたけど「幸福」しか入らなかった。けっこう難しかったから1枚入っただけでもよかったかも。
お腹の底に響くような大音量の花火が山々に反響するように長く続くので、他とは違う厳かな雰囲気が印象に残ります。打ち上げ花火の他に、手筒花火、仕掛け花火、スターマインなど様々な花火が上がり、迫力もありました。
火防開運の神さまで、12月には火まつりもあります。何年か前に見に行ったことがあるのですが、やはり火の舞が圧巻でした。神職の方が、弓の舞、剣の舞、火の舞と順に舞っていきます。夜の10時から始まって、終わるのは深夜。松明を振りかざす荘厳な舞は一見の価値ありです。
あと下社から上社までは完全に軽い登山だと思って服や靴もそのつもりで備えた方が良さげです。
間違ってもパンプスだと靴が死ぬか自分が先かってことになりますw
鞍馬もキツかったけどここもなかなかです^ ^
秋とかに見に行きたい
これは、大人も真剣になっちゃいますね!
秋葉山本宮秋葉神社なんて
素敵ですね。
「秋葉山から火事」と言う慣用句を思い出しました。
意味は「火消しの家にも火事」と同じらしい。
泊まりで行きたい・・・
※写真や動画を掲載したい場合は、テキスト欄にURLを貼り付けて下さい。