祐徳稲荷神社には魅力溢れる貴重な展示品がたくさん!
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佐賀県鹿島市にある「祐徳稲荷神社」は、日本三大稲荷のひとつとも言われている神社です。年間約300万人もの参拝者が訪れる、佐賀県を代表する観光スポット。タイの映画「Timeline~思い出の手紙~」のロケが行われたということもあって、国内のみならず海外からも多くのお客様が訪れています。県指定重要文化財の刀剣をはじめ、多くの御宝物を収蔵する祐徳稲荷神社の魅力や見どころ、ホテルやランチなど、歴女や刀剣ファン必見の情報についてご紹介しましょう。
祐徳稲荷神社とは
祐徳稲荷神社の歴史
祐徳稲荷神社は、1687年(貞享4年)、肥前鹿島藩主・鍋島直朝公の夫人である花山院萬子媛が、朝廷の勅願所であった稲荷大神の御分霊を勧請して作られた神社です。
倉稲魂大神(うがのみたまのおおかみ)、大宮売大神(おおみやのめのおおかみ)、猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)をお祀りしており、衣食住の守護神として深い信仰を集めています。
祐徳稲荷神社の魅力と見どころ

祐徳稲荷神社の境内に足を踏み入れると、神社の顔とも言える楼門が目に入ります。紫陽花や牡丹など、四季折々の草花が眺められる「日本庭園」の美しさも魅力。
さらに、山の頂きに鎮座する「奥の院」からは、鹿島市内から有明海へと続く雄大な眺めが楽しめます。
また奥の院までの道のりには大小無数の鳥居があり、記念撮影のフォトスポットとしても人気です。
四季折々の花が美しい日本庭園
祐徳稲荷神社の本殿脇にある日本庭園は、橋を架けた小川があるなど本格的な庭園に数多くの草花が植えられており、四季折々で違う景色を楽しめることでも知られています。
季節ごとにどんな花々が楽しめるのかをご紹介していきます。
- 春の花々
4月にはツツジと藤が絶景を織りなします。特に50,000本にも及ぶ色とりどりのツツジは「春爛漫」という言葉がぴったりの景色。外苑では菜の花が、日本庭園では牡丹が見頃を迎えます。
5月は外苑の花菖蒲が趣のある美しさを魅せ、6月には外苑の至る所で紫陽花が咲き乱れます。雨に濡れた紫陽花と祐徳稲荷神社の姿は、情緒溢れる光景です。
- 夏の花々
7月には境内の片隅で夾竹桃(きょうちくとう)が、8月にはこちらもひっそりとさるすべりの花が彩ります。
9月の日本庭園では朝顔が見頃を迎え、錦波川周辺の萩も花々を咲かせます。橋の朱と萩のピンクによるコントラストが織りなす可愛らしい風景は、夏の時期だけ。
- 秋の花々
10月に見頃を迎えるのは、外苑花園に植えられたコスモスです。
11月には境内が鮮やかなもみじの紅葉で彩られ、日本の四季ならではの美しい景色を楽しめます。また、菊花展が開催されるのも11月で、豪華絢爛な菊は、観ているだけでも心が華やぐことでしょう。
- 冬の花々
1月は樓門横にある蠟梅(ろうばい)と日本庭園の寒牡丹が、2月には日本庭園の梅が咲き誇ります。
3月に見頃を迎える外苑の桜や緋寒桜は、まさに絶景。春の風物詩とも言えるこの景色を求めて、数多くの観光客が訪れます。
奥の院
山頂から山裾まで広がっている祐徳稲荷神社の頂上に位置しているのが、奥の院です。
フォトスポットとしても人気で、ここからは鹿島市内と有明海が一望でき、目の前に広がる雄大な光景は、開放感抜群。奥の院からの景色はもちろんですが、注目して欲しいのは奥の院までの道のりになります。
奥の院までは朱色の鳥居が続いており、歩を進めるごとに異世界へ行くような感覚を味わうことができます。積み重ねてきた歴史を感じさせる重厚感のある朱色の鳥居と、辿り着いた先にある鮮やかな朱色の奥の院が作り出すコントラストと荘厳な雰囲気は歴女・刀剣ファン以外でも必見です。
奥の院は、本殿から上り坂を約300m、時間にして20~30分歩いた場所にあるので、動きやすい服装と靴で行くようにしましょう。
エレベーターとスロープでバリアフリーに
祐徳稲荷神社は、山に建立されている神社ではありますが、エレベーターとスロープが設置され、バリアフリーに対応しているので、階段を上ることなく本殿に行くことが可能。階段を上ることに不安を抱いている方でも安心して参拝できます。
エレベーターの利用は有料ですが、入場券代わりにもらえるのが開運おみくじ。中に天然石のパワーストーンが入っていることと、エレベーターの上下する動きから「運気上昇お守り」と言われています。
1度入場券を購入すれば1日に何度でも利用可能なので、コストパフォーマンスも抜群です。
縁結びの神様岩崎社
祐徳稲荷神社の境内にある「岩崎社」には、岩崎大神が祀られており、縁結びのご利益があると言われています。恋愛成就だけでなく、仕事面での良縁を願うのも良いでしょう。
この岩崎社で、若い女性の注目を集め話題になっているのが、ハート型の絵馬。ハート型の絵馬で溢れている社の横の絵馬納所からも、人気ぶりを伺い知ることができます。
縁結びのパワースポットとしても知られている岩崎社は御本殿舞台の真下に位置しているので、御本殿参拝と一緒にお参りしていきましょう。
祐徳稲荷神社で行われる神社行事
祐徳稲荷神社では毎月神社行事を行っており、行事によって季節を感じることもできます。そのため、どのような行事が行われているか公式サイトをチェックしておき、日程を合わせて訪れるのもおすすめです。
また、安産祈願や初節句、結婚祭や結婚記念の感謝祈祷など、人生儀礼も随時執り行っています。人生の節目節目に神様に報告、感謝をするのは、古くからの日本の慣習のひとつ。厳粛な気持ちで命に感謝することによって、人生をより豊かに楽しむことができるかもしれません。
さらに、厄年や祝年のお祓いも行っているので、希望する方は社務所受付に申し出てみましょう。
祐徳博物館には御宝物が多数!
祐徳稲荷神社を参拝した際には、「祐徳博物館」に展示されている御宝物も歴女や刀剣ファンにとっては見逃せません。
祐徳博物館には、以下のような貴重な御宝物が常設されています。
- 祐徳院殿御遺物
- 祐徳稲荷神社御宝物
- 旧鹿島藩歴代藩主の鎧兜
- 美術刀剣、陶磁器、絵画、鹿島錦
県指定重要文化財の刀剣や肥前刀の祖の刀剣も
祐徳博物館には、佐賀県指定重要文化財「太刀 銘 備州長船康光」が収蔵されています。
また、「肥前刀の祖」とも言うべき存在の初代忠吉をはじめ、鹿島藩主・鍋島家の「御用刀工」として活動していた忠吉一派の作品も多数収蔵。歴女・刀剣ファンなら観ておきたい貴重な品が多数あるのです。
刀剣に関する特別展を開催
祐徳博物館では、収蔵の肥前刀をはじめとした刀剣の特別展も随時開催されています。
開催予定や拝観料などについては、祐徳稲荷神社公式サイトをご参照下さい。
祐徳稲荷神社近くのおすすめ飲食店

祐徳稲荷神社に訪れた際にはぜひ立ち寄りたい、おいしいお茶や食事が楽しめる飲食店をご紹介します。
三都屋
若松屋食堂
竹屋食堂
祐徳稲荷神社近くのおすすめ宿泊施設(ホテル)
祐徳稲荷神社近くにある、おすすめの宿泊施設(ホテル)をご紹介します。
スカイタワーホテル
祐徳稲荷神社と一緒に楽しみたいおすすめ観光スポット

祐徳稲荷神社を訪れた際に、ぜひ一緒に巡りたいおすすめ観光スポットをご紹介します。
蓮巌院
誕生院
まとめ
極彩色で彩られた楼門や本殿、奥の院までの道のりに並ぶ朱で彩色された赤鳥居、さらに鹿島市内と有明海が一望できる奥の院からの絶景など、多くの魅力を持つ祐徳稲荷神社。参拝目的だけでなく、フォトジェニックなスポットがたくさんあるのも人気を集めている理由のひとつ。
また、境内にある祐徳博物館には、県重要指定文化財の刀剣をはじめ、鹿島錦などの御宝物も収蔵されている、歴女や刀剣ファンを魅了する場所です。随時特別展も開催されているので、ぜひ祐徳稲荷神社への歴史旅行を計画してみてはいかがでしょうか?
コメント
コメント一覧 (26)
日本三代稲荷の中でもスケールの大きさが1番なのではないかな、、
是非行ってみたいです。
奥の院のご祭神は命婦大神らしい。祐徳稲荷神社の境内にある岩崎社にも、興味をそそられた!縁結びのご利益があるから女性に人気みたいだけど、仕事面での良縁も願えるみたいだからお参りしてみたい。
祐徳稲荷神社は本殿以外にも見どころが多いから、神社好きにはたまらない場所だよね。
また、祐徳稲荷神社の参拝に合わせて祐徳博物館に訪れたら、歴史への理解がより深まりそうだと感じました。県指定の重要文化財や「肥前刀の祖」と言うべき初代忠吉作の刀が収蔵されているとは知らなかったので、とても興味深いです。
祐徳稲荷神社近くには、おみやげ屋や飲食店が30軒以上あるそうですね。紹介されていたおすすめ飲食店でお腹を満たして、いろいろなお店に立ち寄りながら祐徳稲荷神社へ参拝に行こうと思います。
貴重な刀剣とかも展示されているみたいだし、とても美しい場所みたいなので行ってみたいと思います。
家族で行ってみたいですね。
社殿の豪華さ、ハンパないです。
桜門がまた美しい!
祐徳稲荷神社、是非行きたいです。
社殿の彫刻、また天井の絵が素敵ですよね。
次回は必ず行きます。
四季ごとで本当にきれいですね。
新旧がうまく作用してるんですね!
ありがとうございます!!
でも祐徳稲荷神社ってとても綺麗な神社ですね。機会があれば行ってみたいです。
って思ったところで「運気上昇」のパワーストーンお守りが貰えたらお得感満載!
もうこれだけでも行ってみたい!
一度訪れてみたいです。
是非訪れてみたいです。
御本殿とかまるで朱色の清水の舞台じゃないですか。すごいな。
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