【大刀剣市 2019】に行こう!
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「大刀剣市」(だいとうけんいち)を知っていますか?世界中から刀剣ファンが集まる一大イベントで、北海道から福岡までの日本を代表する刀剣商73店舗が、自信の逸品を責任持って、展示・販売するという年に一度のお祭りです。今年の開催は、11月1日(金)、2日(土)、3日(日)の3日間。場所は、東京・新橋「東京美術倶楽部」です。大刀剣市の魅力と見どころをご紹介します。
大刀剣市とは?
刀剣・日本刀に興味があって「刀剣ショップ」に行ってみたいと思っていても、価格が高そうだし、購入を焦らされてローンを組まされたら怖いしと、躊躇してはいませんか? そんな人におすすめしたいのが「大刀剣市」です。
大刀剣市は、全国刀剣商業協同組合が主催する刀剣商73店舗が出店して、展示・販売をする一大イベント。刀剣・日本刀はもちろん、鞘や鍔、甲冑(鎧兜)などの確かな品揃えが評判で、日本人だけでなく、世界中の刀剣ファンが集まる、知る人ぞ知るイベントなんです。
大刀剣市がはじまったのは、1988年(昭和63年)。全国刀剣商業協同組合が設立された翌年に、第1回「全刀商オークション」という名前で行なわれ、1991年(平成3年)から現在の大刀剣市に名称が変更しました。
毎年1回開催されて、今年で32回目という歴史がある素晴らしい展示・販売会。押し売りされる心配はないので、まずは気軽な気持ちで参加してみましょう。
大刀剣市を数倍楽しむ方法
大刀剣市の魅力は、何と言っても「掘り出し物」に出会えること。日本全国で選りすぐりの「刀剣商」が、この日のために自慢の逸品を用意するのですから、たまりません。刀剣・日本刀に興味を持った人が、本物の良さに触れられ目を肥やせる、ぴったりなイベントと言えるのです。
パンフレットを手に入れよう!
大刀剣市の第1のおすすめは、カタログ付前売入場券(3日間/2,100円)です。前売入場券に「出品目録(カタログ)」が付いてくるのですが、これこそが、刀剣ファンにとってはかなりのお宝。
毎年、各店舗が自信を持って紹介する刀剣・日本刀の写真が、フルカラーで約180ページも掲載されているのです。しかも、鋒/切先(きっさき)・茎(なかご)が実寸サイズで、画質も美しく、ずっと眺めていたいレベル。
この出品目録(カタログ)は単体でも買うことができますが、定価1,800円(税込み)なので、前売入場券を買ったほうが、お得感がありおすすめです。この出品目録(カタログ)は、後年持っていると価値が上がるかも~。
なお、この出品目録(カタログ)は毎年人気のため、早めに行かないと売り切れとなりますので、ご注意を。
日本刀の相場を知る!
大刀剣市の第2のおすすめは、刀剣・日本刀の「価格」を知ることができること。
価格のことばかり気にするのは、野暮のようでいやらしいですが、実はいちばん気になるところですよね。刀剣ショップに何回も足を運んで、馴染みの客になる以外、なかなか知ることができない情報だと思います。
しかし、なんと刀剣・日本刀の正規価格を知ることができてしまうのが大刀剣市。会場で、値札がしっかり表示されている点が魅力です。
そんな商品の価格は、はっきり言って、エクスぺンシブ(高い)!
さすが、全国の刀剣商がこの日のために選りすぐった品々。つまり本来なら、博物館に展示されるクラスの掘り出し物の刀剣・日本刀が、何振も販売されているのです。
これは例えば、絵画で言えば、天才ピカソや岡本太郎氏の作品の値段を知って、即買できるようなもの。目玉が飛び出る、今までに経験したことがない体験ができるのですから、面白いったらありません。
今年の注目の商品は、「(株)永和堂」の「脇指 備州長船兼光」(特別重要刀剣)や「(株)銀座長州屋」の「短刀 源正行」(重要刀剣)など。さあ、一体おいくらなのでしょうか!?
会場では、このような1振で何千万円という刀剣・日本刀だけではなく、数万円で買える刀剣・日本刀や鞘、鍔、関連書籍なども並びます。この際、しっかり値札を見て、五箇伝の価格を大体でも把握してしまいましょう。それができれば、かなりの刀剣・日本刀クレバーです。
触れる!握れる!
展示されている刀剣・日本刀は、実際に自分で触ったり、握ったりすることができます。今回は買わないという人も、ぜひ店員さんに声を掛け、触らせて頂きましょう。
刀剣・日本刀を観るマナーとして、まずマスクを持参すること。刀剣・日本刀に人間の息や唾がかかると、錆の原因となり、お店の方にご迷惑です。
他にも花粉症の人は、刀剣・日本刀に涙がこぼれないように眼鏡やゴーグル着用をおすすめします。刃文を観る場合には、布または懐紙が必要ですが、こちらはなくても店員さんが用意して下さるようです。

マスク・眼鏡・ゴーグル
かつて刀剣・日本刀は、所持する武士の品格を表す物と言われていました。自分にはどんな刀剣・日本刀が似合うのか。どんな刀剣・日本刀に惹かれるのか。長さ、重さ、感触など、本物の刀剣・日本刀に触れ、知ることができるチャンスです。
今は購入する予定がなくても、いつか欲しいと思うなら、体験しておくと良いでしょう。欲しいと思った刀剣・日本刀に似合う自分になれると良いですね。
他にも、日本美術刀剣保存協会主催の「現代刀職展」や、日本刀文化振興協会主催の「日本刀の匠たち」の上位入賞者の作品が展示される予定です。
事前に予約をすれば、刀剣評価鑑定士による「我が家のお宝鑑定」で手持ちの刀剣・日本刀を無料で査定してもらえたり、刀鍛冶による「銘切実演」も行なわれたりなど、テーマパーク感覚で、一日中楽しめます。
大刀剣市のおすすめメニューは?
見どころいっぱいの大刀剣市ですが、時間をかけて観賞したい場合は、館内にランチができる場所があるのか、どんなメニューがあるのかをリサーチするのも重要です。
調査したところ、館内(4階)に食堂があり、お弁当や飲物を買うことができると判明しました。過去には、「そぼろ助広弁当」など、人気刀工の名前が付いた、インスタ映えするお弁当も販売されたとのこと。今年はどんなお弁当があるのか、楽しみですね。
また、会場の「東京美術倶楽部」は、都営地下鉄「御成門駅」、JR・都営地下鉄・東京メトロ「新橋駅」、都営地下鉄・ゆりかもめ「汐留駅」、JR「浜松町駅」、都営地下鉄・浅草線「大門駅」と、どの駅からも徒歩で5~7分という利便の良い場所。和食、洋食、中華など、会場外にも街のおいしいレストランがたくさんあります。
特に御成門駅で下車すると、東京タワーがとても間近に見えて、近隣の「東京プリンスホテル」で高級ランチブッフェが食べられるのでイチオシです。

東京プリンスホテル
また、ぜひおすすめしたいのは浜松町駅、大門駅近くにある、名酒場「秋田屋」。午後3時半以降なら、おいしい清酒と名物のモツ焼(焼き鳥)が、サクッと気軽に楽しめますよ。
大刀剣市の開場時間は、午前10時から午後6時まで(最終日は午後5時まで)。73店舗の商品をじっくり観られる計画を立て、東京観光もかねて、ぜひ大刀剣市にお出掛けしてはいかがでしょうか。
第32回 大刀剣市 2019 | |
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会期 | 2019年(令和元年)11月1日(金)~3日(日) |
時間 | 10~18時(最終日は17時まで) |
会場 | 東京美術倶楽部 東京都港区新橋6-19-15 |
お問合せ先 | 03-5401-1339(会期中のみ) |
公式サイト | https://www.zentosho.com/ |
コメント
コメント一覧 (17)
コロナ対策かと思いましたが、この記事だいぶ前でした^^;
刀はいつでも対策が必要なのですね。
博物館に行くよりも、ここに来た方が目の肥やしになるかも
パンフレットも記念に残るし、大事にしそう
鉄砲も小判もあるぞ。
すごいんだろうな
身近でこういったイベントがあれば、是非参加してみたいな〜。
私はペンダントを購入しましたが、良い思い出になりました。
名古屋とか地方でも大きな刀のイベントがあるといいのに
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