名古屋の秋の風物詩【名古屋まつり】 - 刀剣ワールド
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愛知県は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三英傑を生んだ地。中心地の名古屋では、毎年10月中旬の土・日曜の2日間に亘り、「名古屋まつり」が開催されます。名古屋まつりは、名古屋市全体が盛り上がる、秋の風物詩。2019年(令和元年)は、10月19、20日に開かれました。
今回は、名古屋市内外から毎年20万人以上が訪れる名古屋の祭典を、詳しくご紹介します。
名古屋まつりの「ココが見ドコロ!」
山車揃(だしぞろえ)
1658年(万治元年)に制作され、350年以上も当時の姿のままとどめている「湯取車」(ゆとりぐるま)をはじめ、「河水車」(かすいしゃ)、「鹿子神車」(かしかじんしゃ)などの名古屋市指定文化財である山車が、列を連ねて名古屋の街を行進します。
山車で目を引くのは、絢爛豪華(けんらんごうか)な装飾と、からくり仕掛けの演出。装飾は金箔に彩られ、山車はまばゆい輝きを放っていました。からくり仕掛けは、山車に設置された舞台の上で舞い踊る人形の姿が華麗です。
鹿子神車では、2体の唐子(中国風の髪型や服装をした子ども)が逆立ちしたり太鼓を打ち鳴らすパフォーマンス。1体の大将が子ども達の演出を見て、評価する軍配を上げるというユニークな内容となっています。
まつりに登場する山車の中でも、金箔に塗られた鏡天井、高欄(山車の舞台上の手すり部分)の彫刻などが目を見張るのは、最古の湯取車。
からくりは、神前で巫女が大釜に沸かした湯を笹や榊で散布させる湯取り神事がテーマです。釜から湯気が噴き出すように紙吹雪が舞い散る演出が仕込まれ、華やかさを添えています。

湯取車
神楽揃(かぐらぞろえ)
獅子舞いに用いる「獅子頭」(ししがしら)を納めた「神楽屋形」は、名古屋市の文化財。名古屋市内各所の神楽が集結し、市内の街路を行進します。
名古屋まつりに加わる顔ぶれ
名古屋市と姉妹友好都市の関係にある世界各国の都市から招待された親善使節団が、街路をパレード。
ロサンゼルス(アメリカ)やシドニー(オーストラリア)、南京(中国)といった都市の人々が、異国の街でオープンカーに乗り込み名古屋まつりに加わります。
異国の人々によるパレードに続くのは、色とりどりの生花で飾られたパレード用の大型フロート車が進むフラワーカーパレードです。
ブラスバンド隊、妙技を披露するバトンチームなど、総勢300人以上が参加するのも、まつりの見せ場となっています。
いまや名古屋駅の有名スポットと化した「ナナちゃん」もお目見え。名古屋市立桜台高等学校ファッション文化科の生徒達100人のデザイン画の中から選ばれた衣装をまとっています。
30人以上の生徒が夏休みの30日間を注いで、制作に取り組みました。制作した衣装を着たナナちゃんと共に、街を練り歩きます。
名古屋まつり最大の見せ場となる郷土英傑行列
織田信長隊
豊臣秀吉隊
徳川家康隊
市内外の多くの人々が訪れ、名古屋市の中心エリアがお祭り一色!名古屋まつりとは?
名古屋まつりは、1955年(昭和30年)に愛知県・名古屋市・名古屋商工会議所が共催した「名古屋商工まつり」が始まりであり、地域の商業振興のために開催されました。
今では、毎年20万人以上の人々が訪れる名古屋を代表する祭典として、多くの人々が認識するところ。

郷土英傑行列
まつりのメインとなる郷土英傑行列の織田信長、豊臣秀吉、徳川家康は、一般からの公募により毎年選出されます。
三英傑にゆかりのある濃姫、ねね、千姫は2018年(平成30年)から、名古屋市内の 名古屋三越、 ジェイアール名古屋タカシマヤ、 松坂屋の3百貨店の店員から選ばれるようになりました。
三英傑が一同に集結する名古屋まつりは、秋の風物詩として、多くの人に親しまれています。
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