岐阜関ケ原古戦場記念館へ行ってきました!
- 小
- 中
- 大

日本人なら誰もが知っている「天下分け目の合戦」と言えば「関ヶ原の戦い」です。関ヶ原の戦いとは、1600年(慶長5年)に徳川家康率いる東軍と石田三成を中心とした西軍による戦いのことで、岐阜県の「関ケ原」を中心に全国規模で行なわれました。この戦いによって戦乱は終わり、日本は泰平の時代へと移行したのです。
「合戦の概要はなんとなく知っているけど、どんな場所かは分からない」、「そもそも関ヶ原の戦いも、参戦した武将も覚えてない」という方でも、訪れたら必ずハマる施設「岐阜関ケ原古戦場記念館」が2020年(令和2年)10月に開館!岐阜関ケ原古戦場記念館の魅力と共に、関ケ原を観光する際におすすめのコースなどをご紹介します!
岐阜関ケ原古戦場記念館とは?
岐阜関ケ原古戦場記念館が開館した理由
岐阜県不破郡関ケ原町に新しく開館した「岐阜関ケ原古戦場記念館」(愛称は関ケ原メモリアル)は、「関ヶ原の戦い」に詳しくない方でも楽しめる体験型の施設です。
周囲を山に囲まれたのどかな場所に建っており、その外観は訪れた人を圧倒する美しさで、思わず足を止めて撮影したくなります。
岐阜県と関ケ原町は、以前から県町を挙げて関ヶ原の戦いに関連したイベントなどを行なってきました。関ヶ原の戦いが行なわれた10月下旬頃には、毎年「関ケ原合戦祭り」を開催。また、「関ケ原笹尾山交流館」では甲冑を着用して町内の史跡を巡ったり、観光施設を散策したりできます。
関ケ原町の各地には、関ヶ原の戦いで東軍・西軍の諸将が布陣した場所がいくつも存在し、それらの陣跡を巡る散歩コースも設定されていますが、古戦場一帯を一望できる展望塔はありませんでした。
そこで、古戦場の中央に位置する場所へ展望塔を設け、四方にある陣跡を見ることができるように、2015年(平成27年)から準備を開始。約5年をかけて、関ヶ原の戦いをより多くの人へ伝えるための観光拠点として建設されたのが、岐阜関ケ原古戦場記念館です。

刀剣展示をしている博物館・美術館についてご紹介!
歴史上の人物が活躍した関ヶ原の戦いをご紹介!
武将達が戦った関ヶ原の戦いの古戦場をご紹介!

戦国武将にまつわる祭り「関ケ原合戦祭り」についてご紹介!
パブリネットでは岐阜県をはじめ、日本全国の市役所や区役所等を検索できます
パブリネットでは関ケ原町をはじめ、日本全国の市役所や区役所等を検索できます
旅探では岐阜関ケ原古戦場記念館をはじめ、日本全国の観光名所を検索できます!
岐阜県関ケ原町は世界三大古戦場のひとつ

ワーテルローとゲティスバーグからの寄贈品
「世界三大古戦場」とは、「ナポレオン・ボナパルト」率いるフランス帝国軍とイギリスやオランダなどの同盟軍による「ワーテルローの戦い」が行なわれたベルギーの「ワーテルロー古戦場」、南北戦争における最大の戦い「ゲティスバーグの戦い」が行なわれたアメリカの「ゲティスバーグ古戦場」、そして関ヶ原の戦いが行なわれた日本の「関ケ原古戦場」のこと。
関ケ原町は、ベルギーのワーテルローと、アメリカのゲティスバーグの間で「姉妹古戦場協定」を締結しており、2016年(平成28年)には「世界古戦場サミット」を関ケ原町で開催。古戦場の歴史的な意義と平和の尊さを発信していくため、3つの地域は古戦場を通じて交流を続ける世界古戦場サミット共同宣言を表明しました。
岐阜関ケ原古戦場記念館の2階には、ワーテルロー及びゲティスバーグからの寄贈品などを展示。歴史の重要な転換点となった古戦場という場所を通じて、当時の人びとがどのような思いで戦場に赴いたのかなどを想像しながら観覧することをおすすめします。
岐阜関ケ原古戦場記念館の見どころ
大迫力の2つのシアター
グラウンド・ビジョン

グラウンド・ビジョン
「グラウンド・ビジョン」は、関ヶ原の戦いに至るまでと、決戦当日に各軍がどのような動きをしていたのか、床面スクリーンで俯瞰的に観ることができる岐阜関ケ原古戦場記念館の見どころのひとつ。
関ヶ原の戦いのことをよく知らない方でも、講談師「神田伯山」氏のナレーションを聴きながら床面スクリーンで展開する激戦の様子を観れば、どのような戦いだったのか理解できるようになっています。
体験型シアター

体験型シアター
グラウンド・ビジョンを観たあとは、いよいよ岐阜関ケ原古戦場記念館の最大の見どころである「体験型シアター」へ移動。ここでは、関ヶ原の戦いを体感することが可能です。
縦4.5m、横13mのオーバル(曲面)スクリーン、そして振動や風、光、音などの演出は、思わず息をのむ大迫力。
また、上映される映像は「一人称視点」で進行していくため、観覧者は「ひとりの足軽」として激戦の中へと引き込まれます。
2階展示室は関ヶ原の戦いに参戦した武将ゆかりの物品

合戦武具の展示
2階の展示室では、関ヶ原の戦いで活躍した武将の甲冑や武器、合戦前後に書かれた書状、合戦絵巻などを展示。
グラウンド・ビジョンや体験型シアターで関ヶ原の戦いを学んだあとに展示されている資料を見ると、武将達の思いや当時の状況が深く理解できるため、ひとつひとつの展示品に目を通すことをおすすめします。
また、展示室内には関ヶ原の戦いで活躍した「関ヶ原七武将」(徳川家康、石田三成、大谷吉継、黒田長政、福島正則、小早川秀秋、島津義弘)と、戦国ファンから特に人気が高い細川忠興、井伊直政、本多忠勝の合計10武将の甲冑が展示されているため、戦国武将のファンはお見逃しなく!
大谷吉継のエピソードをはじめ、それに関係する人物や戦い(合戦)をご紹介します。
黒田長政のエピソードをはじめ、それに関係する人物や戦い(合戦)をご紹介します。
福島正則のエピソードをはじめ、それに関係する人物や戦い(合戦)をご紹介します。
小早川秀秋のエピソードをはじめ、それに関係する人物や戦い(合戦)をご紹介します。
島津義弘のエピソードをはじめ、それに関係する人物や戦い(合戦)をご紹介します。
細川忠興のエピソードをはじめ、それに関係する人物や戦い(合戦)をご紹介します。
井伊直政のエピソードをはじめ、それに関係する人物や戦い(合戦)をご紹介します。
本多忠勝のエピソードをはじめ、それに関係する人物や戦い(合戦)をご紹介します。
小早川秀秋のエピソードや、関連のある刀剣・日本刀をご紹介します。
本多忠勝のエピソードや、関連のある刀剣・日本刀をご紹介します。
戦国体験コーナーで子どもも大人も楽しもう!

戦国体験コーナー
2階展示室からさらに奥へ向かうと、「戦国体験コーナー」があります。
関ケ原は、東西・南北の主要な街道である「中山道」や
「北国街道」、「伊勢街道」が交差する交通の要衝です。そのため、西と東で分かれていた食や生活様式、言葉などの様々な文化・習俗が出逢う地となっていました。
例えば、3月3日の桃の節句に欠かせないひな人形は、関西であれば向かって右側に男雛が置かれ、関東であれば向かって左側に男雛が置かれます。この他にも、餅の形状が関西では「丸餅」(円形の餅)であるのに対して、関東では「角餅」(四角形の餅)が主流。また、カレーに入れる肉の種類では、関西が牛肉、関東が豚肉など、それぞれに違いが見られるのも面白い点です。
戦国体験コーナーには、関ヶ原の戦いに関するクイズを出題するコーナーや、「オラたちの関ヶ原」と題した、農民目線による関ヶ原の戦いの様子を映像で紹介するコーナーなどがあります。
そして、訪れた人達がつい立ち寄ってしまうのが、「大筒」と呼ばれる大型の鉄砲や刀剣、槍、軍配(ぐんばい)などの合戦道具を、実際に手に取って大きさや重さを体験するコーナー。大筒は、体験型シアターの映像のなかにも登場しているため、実際に持ち上げてみると、その重量と大きさに驚かされます。
また、陣羽織を着用したり、おもちゃの刀剣を手に持ったりして、写真を撮影することが可能なスペースも。この撮影スペースで設定できる背景は、全部で8種類。好きな背景を設定して撮影し、館内のWi-Fi(ワイファイ)に接続すれば自分のスマートフォンへ送ることもできるため、訪れた際はぜひ記念に撮影してみて下さい!
展望室は決戦の地を一望できる唯一の場所

展望室
5階にある展望室は、360度全面ガラス張りとなっているため、関ケ原にある各武将の陣跡が一望できます。
各方面に設置されているのは、どの位置に誰の陣跡があるのかを解説するパネル。このパネルを観て、誰の陣跡へ訪れるか決めるのもおすすめ。
また、この展望室で見逃せないのが「ベンチ」です!「合戦ゲーム」や「陣取りゲーム」が好きな方であれば、ベンチの形状に見覚えがあるかもしれません。展望室に設置されているベンチは、「布陣図で使用される駒」通称「布陣図のアレ」です。このベンチは、関ケ原町を俯瞰する床面パネルの周囲を取り囲むように設置してあります。
展示室などをじっくりと観て回ったあと、休憩がしたいと思った場合は、こちらのベンチへ座って関ヶ原ののどかな景色を眺めながら一息ついてみて下さい。
おすすめの観光方法
レンタルサイクリングで史跡を巡る!
関ケ原町では、関ケ原古戦場や西濃・岐阜地域を周遊するサイクリングコースが5つ用意されています。
サイクリングの経験が少ない初心者の方でも気軽に行なえる初級の「決戦!関ヶ原コース」は、「徳川家康最後陣跡」をはじめ、「関ケ原古戦場開戦地」や「関ケ原古戦場決戦地」などを巡る11.5㎞のコース。
「出陣!東西進軍コース」は、関ヶ原の戦い前夜から、当日の朝にかけて東西両軍の主力部隊の動きを追体験する中級のコースで、総走行距離は40㎞。
また、上級のコースとして設定されているのが「チェスト!島津の退き口コース」。関ヶ原の戦いで敵中突破を試みた島津義弘率いる島津軍のように、「二之瀬越」(にのせごえ:三重県いなべ市北勢町から岐阜県海津市南濃町を結ぶ県道)のヒルクライムにチャレンジするコースで、総走行距離は63㎞にもなります。
そして、チャレンジコースである「天下一!美濃戦国コース」の総走行距離は100㎞!このコースは、関ケ原古戦場を出発して、西軍が拠点としていた「大垣城」の他、豊臣秀吉が一夜で築き上げたという伝説をもとに復元された「墨俣一夜城」(すのまたいちやじょう)や「岐阜城」攻めの舞台となった長良川周辺、徳川家康や織田信長、豊臣秀吉の3武将ゆかりの史跡を大周遊できる、戦国ファンなら一度はチャレンジしてみたいコースとなっています。
岐阜関ケ原古戦場記念館では、自転車のレンタルも行なっているため、関ヶ原の戦いに興味を持った方はぜひサイクリングコースで史跡巡りをしてみて下さい。
織田信長のエピソードをはじめ、それに関係する人物や戦い(合戦)をご紹介します。
豊臣秀吉のエピソードをはじめ、それに関係する人物や戦い(合戦)をご紹介します。
織田信長のエピソードや、関連のある刀剣・日本刀をご紹介します。
豊臣秀吉のエピソードや、関連のある刀剣・日本刀をご紹介します。
刀剣や甲冑(鎧兜)を観ることができる城郭を地域別に検索できます。
刀剣や甲冑(鎧兜)を観ることができる城郭を地域別に検索できます。
城ワールドでは大垣城をはじめ、日本全国の城を検索できます!
城ワールドでは岐阜城をはじめ、日本全国の城を検索できます!
城ワールドでは墨俣一夜城をはじめ、日本全国の城を検索できます!
旅探では徳川家康最後陣跡をはじめ、日本全国の観光名所を検索できます!
旅探では関ケ原古戦場開戦地をはじめ、日本全国の観光名所を検索できます!
旅探では関ケ原古戦場決戦地をはじめ、日本全国の観光名所を検索できます!
岐阜関ケ原古戦場記念館を中心にまったりウォーキング!
サイクリングに自信のない方におすすめなのは、関ケ原古戦場の史跡を巡る「ウォーキングコース」。
ウォーキングコースは、関ヶ原七武将である徳川家康、石田三成、大谷吉継、黒田長政、福島正則、小早川秀秋、島津義弘のいずれかを選択して史跡巡りが楽しめます。
ウォーキングコースのパンフレットは、岐阜関ケ原古戦場記念館や「関ヶ原駅」の傍にある「関ケ原駅前観光交流館」などの施設に用意されているため、現地へ訪れた際はそれぞれの武将が印刷されたパンフレットをぜひ入手してみて下さい!
旅探では関ケ原駅前観光交流館をはじめ、日本全国の観光名所を検索できます!
コメント
コメント一覧 (29)
いきたくなってきたぁーーー!
今度行きたい!
デジタルな要素が取り入れられていて楽しそう✨
今度行ってみます!
自分は武将ではなく、足軽なんですね。
迫力ありそう!
今度、行ってみたいと思います!
はじめて知りました。
関ヶ原ってすごいんですね。
健康に良さそうですね。
個人的に360°の展望室が気になりました^_^
たしか関ケ原古戦場記念館て予約制だったよね?
もう行った人がうらやましい!
※写真や動画を掲載したい場合は、テキスト欄にURLを貼り付けて下さい。